『ソラのカタワレ』ルー編の第五部(最終部)が折り返しまで来ました。
成功と失敗を繰り返しながら、成長を遂げてきたルー。
彼女は、自分を救ってくれる唯一の道と信じていた出世をしても満たされず、より大きなもの、人類のための戦いに身を投じました。
《たくさんの他者を犠牲にするほど、勝ち上がれる世界の摂理》
これこそがこの世の過ちだと信じ、その摂理そのものに挑みます。
ルーの物語はいよいよ最後の大詰めです。
◇◇◇
「ここは莫迦ばっかりだ」
なにせ、『ヴェーラ惑星世界に生まれたルー』までがそう言ったのだから。ルーは驚くしかなかった。
カディン惑星世界に生まれ、ギャングの女になるしかなかったルーは、まわりの人間を見下し、莫迦ばかりだと思っていた。
そして、宇宙最強のヴェーラ惑星世界にさえ生まれていれば、こんな惨めな思いはしなくて済んだのだと。
しかし、ここでルーは、ヴェーラに生まれようとも、カディンに生まれようとも、ルーはルーでしかないと知らされる。
次々と他人をいけにえにして、謀略を使って、出世街道を進むヴェーラ生まれのルー。
そのおぞましさを目の当たりにしながら、今度は自分の生き様を振り返ることになる。
「死にたくないから、必死で生きてきた」
ただそれだけのこと。人間として仕方のないこと。その仕組みのなかに、たくさんの犠牲を伴う仕掛けが仕込まれていることを、まざまざと見せつけられる。
ルーの戦いはすでに始まっている。
彼女はこの世すべての生命に『死』を組み込んだ張本人——『この世の始まりの神』を滅ぼすことができるのか。
◇◇◇
予告どおり、リサ編(L)とルー編(R)の各5部構成です。更新順は:
L1→R1→R2→L2→R3→L3→L4→R4→R5→L5
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ルー編の物語は、第五部が最終部となります。そのあとでリサ編の第五部へと戻ります。
ご期待ください!
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