またしても夢月みつき様からFAをもらってしまいました! 本当に本当にありがとうございます。
嬉しさのあまり記念SSを書いてしまいました。こんな自己満足な喜び表現しかできず大変申し訳ないのですが、コイツ相当嬉しかったんやな、浮かれとるんやなと生暖かく見守ってやってください。(でもよかったらブラバの前に下まで一気にスクロールしてイラストだけでも見ていってほしいでやんす。超絶かわええのです)
対象作品は『あやかしバトル夜十時』という児童向けのライトノベル(たぶん)です。本文や下のSSを読んでいただきたいだなんてそんなことは申しませぬ! でももし30秒ほどお時間頂けるのならイラストだけでも見て欲しいのです! そしてミッちゃんとツクモンのかわいさにどうか萌えとろけてくださいお願いします。
↓FAおまとめページ(なんと6枚!)(夢月みつき様の近況ノートに飛びます)
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818093085579537224 以下は記念SSです。時系列は本編開始前の家庭科の授業の一コマ(ミッちゃん視点)です。夜にツクモン視点のSSをもう一本あげます。ご興味のある方がもしも、万が一、億が一おられましたら、ご笑納くださいませ。
『あやかしバトル夜十時』FA記念SS ①
――――――――――――――――――――
『呪われた巾着袋』(1779文字)
すごいよ、ミシン。なんなの? 布と布が縫い付けられてるじゃん! 服じゃんもうこれ! でも待って。こんなにすごいミシンをいきなり使えちゃったわたしって、どう考えても天才だよね。ああ、どうしよう。世界中にわたしの才能がバレちゃうよ。脳あるミチカは頭隠して尻隠さずだよ。
「キタミよ、なぜニヤニヤしながら臀部を突き出している。錯乱しているのか?」
くっ、加藤デイタ! こやつはまったく。何度言えばわかるのよ。
「加藤くん! キタミじゃなくてキタミン! もしくはミッちゃん! てか喜多ミチカを縮めたら普通にキタミンでしょーが!」
「キタミよ、よく考えてみろ。喜多ミチカに「ン」は含まれているか? まあ、そんなことはどうでもいいが、そのまま縫い進めるとお前のエプロンは巾着袋になるぞ」
うそでしょ!? キタミチカに「ン」なんか含まれてないじゃん! ちょっと待って、じゃあ「ン」はどこからきたのよ!? これは久しぶりに名探偵ミチカの出番だね。そんでなに? 巾着袋がどうかした……。
「ぬばほー!! 「ン」のこと考えてたら、ダメそうなとこ縫い付けちゃったよ! どーしよう!?」
「まったく愉快な奴だな。直してやるからかしてみろ」
え、なにそれ。優しさのつもり? 元はと言えば加藤くんのせいだからね。マッチ一本火事の元なんだよ? カンカンってね。でも直してくれるっていうならお願いします。
「なんだその手の動きは……シンバルか? ああ、拍子木か。なるほどマッチポンプと言いたいわけか。相変わらず愚(おろ)かわいいやつだ。そら出来たぞ」
はやっ! しかもうまっ!
「ミシンなど泥団子製作に比べれば児戯だからな」
いや泥団子ってそんなすごいものじゃないよね? あれ? 加藤くんの言葉になんか他の男子が頷いてるけど。わたしがおかしいの? まあ、いいや。それにしてもすごいなぁ。形もオシャレだし、ちゃんと口が絞れるようになってるし、ヒモまで通してくれたのね……。
「って、本格的な巾着袋じゃん! 何してくれてんのさ!?」
「違うぞ、キタミよ。キタミが縫い付けた箇所だけはあまりに不気味で、この俺をもってしても直せなかったのだ。非科学的なことは言いたくないのだが認めるしかあるまい。それは『呪われた巾着袋』だ。すまんな」
呪われてるとか呪われてないとかじゃなくて、まずこれエプロンだから!
◇
「てことが昨日あったんだよ。ひどいよね、カオリン? ていうかカオリンは今日もカオリンで朝から癒されるわー。すりすりしていい?」
ふふぁー、カオリンてばなんていい匂いなの。よく考えるとキュピガのトップモデル「天上カオリ」ちゃんと朝から一緒に登校してすりすりできちゃうってすごいことだよね。まぁカオリンはカオリンだからモデルさんとか関係ないけどさ。おかげで泥団子バカのことは忘れられそうだよ。
「よしよし、ミッちゃん。いっぱいすりすりしてね。でもよかった。そんなこともあるかなって思って今日はミッちゃん用のエプロンを持ってきたんだよ。ほら給食当番で使うみたいじゃん?」
そうだったの?! 給食当番のことなんか知らなかったよ。
「ふふ、その顔は知らなかったね、ミッちゃん。でも大丈夫! ミッちゃんに似合うかわいいエプロンを作って……じゃなくて持ってきたから」
「え、カオリン、いま作ってって……」
「あ、うん、ごめんね。私が作ったのなんてイヤだよね。でも一応、プロのスタイリストさんに習って作ったから……」
イヤなわけないじゃん! もうガバッと抱きついちゃうもんね。
「カオリンカオリンカオリーン!! 大好きっ! ほんとにいいの?」
「きゃっ! ミッちゃんてば大胆なんだから。もちろんだよ! これなんだけど、使えそうかな?」
かわいい!! リボンまでつけてくれてる! あ、でもこんなにかわいくておしゃれなエプロン、学校で使っても大丈夫かな?
「先生達の許可もちゃんととってあるから心配しないでね。それと、もし羨ましがるお友達がいたら私が作り方を教えてあげるから言ってね」
もう何から何まで完璧すぎるよカオリン。ほんとに優しいなぁ。あ、そうだ! 最近ハマってる羊毛フェルトで今度お礼になにか作ってあげよっと。
「ミッちゃんが喜んでくれて嬉しいな。ああ、それとミッちゃんの素敵な作品を『呪われた巾着袋』なんて言った愚(おろ)かとうな男子は本当に呪っちゃおうね」
あはは、カオリンの冗談は相変わらず面白いなぁ。
……え、冗談だよね?
――――――――――――――――――――
愚かとう(下等/加藤)な男子の運命やいかに!?
夢月みつき様、この度は本当にありがとうございました m(__)m
↓喜多ミチカ(ミッちゃん)イラスト by 夢月みつき様(みっちゃん様)