あと数時間で今年も終わりますね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
私は受験生らしからぬ落ち着きぶりで大晦日を堪能しております(笑)
実はカクヨムに初めて投稿したのもこの日でした。「夢幻」「夢現」その頃から交流のある方とはもう1年の付き合いになりますね。ありがとうございます。
さて。
今年の振り返りは今年のうちにしておこうということで。
今年執筆した作品(完結済み)の作品を書き出してみました。
【2023作品一覧】
1月 「惨劇」
2月 「未来」
3月 「純情」
4月 「聖女」
5月 「残春」
7月 「今年の夏は、花火が咲かない。」
「ふたりだけの残酷」
「SEE YOU ——」
「灰春」
8月 「晩夏の延長線」
「ぱっきん。」
「総てがまだ青いうちに。」
「ヨリドコロ」
「言の葉と燃ゆ。」
「視えないひと」
「総てが白に塗れるまで。」
「墜死体とブルー」
9月 「白兵戦」
12月 「ニムロド・メランコリィ」
「おねがい、おてんとさま。」
「プレゼント」
「温い爆弾」
全22作。
だいたい合計192000字。
こうして改めて見返すと、今年は創作に励んだ1年だったと感じます。受験期なのにここまで書くとは……。追い詰められると結構できちゃうタイプなのかもしれません。
「雪華」がないじゃんと思った方、実はあれ、制作時期は1年の冬です。随分温めていたもので、私にとって長らく代表作でした。実はこれを書いた当時は自分の中で1番の長い作品でした(笑)そう考えると今では20000字は余裕ですし、50000字もいけるようになりました。今年は「雪華」を越えるものを生み出せた気がします。
今年は名義変更もしましたね。「灰春」投稿後、外側の2文字を変えました。変更した理由は強い言葉を使うと「決別」する為です。懐かしい思い出ですが、いつまでも楽園に縋っているわけにはいかないので。そのために「夢幻」を書いたくせにそれから半年は離れがたくて残っていたので。筆名を変えてきっちりけじめをつけようというわけです。「白兵戦」は誓いです。戒め、なのかもしれない。そういう立ち位置にある作品です。「夢幻」で誓ったことを改めて、「白兵戦」でちゃんとした物語にしました。総て伝えることは難しいですが(じゃあ言うなよって話ですが笑)、皆さんに何か、私の決意のようなものを感じとって頂けたら嬉しいです。
さて、カクヨム甲子園のことについて語りましょうか。多分近況ノートをご覧になられていた方はご存知でしょうが、最初は参加には消極的でした。何せ受験生ですから(笑)6月頃は見送ろうか、いやできたら1,2作……と言っていましたが、始まってしまえばもう書きたくてしょうがなくなって……。
結局13作、この期間内に書き下ろしましたね。今考えると震える。あんた受験生だぞ……。とは言え勉強もしっかりしてましたけどね。この日は執筆に全振り、この日は勉強、とメリハリをつけて。書く時は書く!って決めて、「墜死体とブルー」なんかは構想を休憩中考えて、土日を使って20時間ぐらいでがーっと書きました。短編は1日で完成までもっていってました。懐かしい……割と無茶してたなー。この夏は9月末に受験を控えていたのでそっちの勉強も忙しかったんです。物理化学を鍛えた夏でしたね(遠い目)問題集と共テ演習と睨めっこする日々。本当にその合間を縫いながらの執筆、なんだかんだ言って両立はできていたと思います(笑)
作品について何作か。
トップバッターは「今年の夏は、花火が咲かない。」でした。これはかなり自信作でした。ぶっちゃけると本命はこれでした。お電話を頂いた際、これかなーと思っていたのですが……違った(笑)意外性を狙った作品でした。夏の花火といえば告白ですから(少女漫画履修済み)ミスリードにうまく誘えるのでは……とにやにやしながら書きました。編集者の方によると最後の花火が上がったシーンがよくわからなかったとのこと。タイトルとの矛盾、私はそれがオツかなぁと思ったのですが、変だったみたい。確かに頂いた感想でもラストシーンはこういう意味という考察が見当たらなかったので、読み取りにくかったのかな、と。ここに関しては読者の方に考えて頂きたいと思って曖昧な書き方をしたので、作者の解釈は明かしません。またいつか、カクヨム甲子園に関するエッセイを書くなんて機会が訪れた時のためにとっておきましょう。
「晩夏の延長線」
いつだったかに言ったような気がしますが、長編だったものを短編として再構築したものです。2年の夏に構想を練って3年夏までに10万字長編を目指して書いていました。ところがねぇ……怠惰な見咲さん、実は2年次サボりにサボりまくってました。学校が忙しいってのはあったんですけどね……。当時書き上がっていたのは第二章40000字までのところでした。どうしても3年の夏に完結させておきたかったので、やむを得ず短編にしようと決断しました。なぜそんなにこの夏に拘ったのかと言いますと、今作は私の将来に対する悩みをテーマに書いた作品だったので。できれば今、踠き苦しんでいるうちにかいてしまいたかった。今にも壊れかねないギリギリな感情を文章として留めておきたかった。そういう思いがあったんですね。長編プロット段階ではかなり鬱作品でした。登場人物は5人くらい多くて、主人公以外全員が不遇な死を迎えるという、今考えたら何でそんなの書こうとしたんだって内容でした。それくらい当時の自分は追い詰められていたというか、悩んでいたというか。檻の男も最後は崩壊によって死亡する設定でした。それがあんなに爽やかな作品になって……。心境の変化があったわけではなく、ずっと受験のストレスと隣り合わせの状況でしたが、その中にも光を見出せたのかもしれないです。ちょうど勉強がノってきて調子が良かったんだと思います。人に見せられる作品になってよかった、そしてなんとか完結という形までもってこられてよかったと安堵しております。
思いの外1作で結構書いちゃったので、ラスト1作。
「総てがまだ青いうちに。」
カクヨム甲子園SS部門奨励賞受賞。
一番驚いているのは私です。今夏はカクヨム甲子園に賭けていて、このコンテストにしか参加していないし、持ちうる総ての力を出して挑んでので、正直何かひとつでも掠っていて、と願っていました。その中でも今作はですね……予想外でした。中間選考でも残れるか怪しいなーと思っていたので。そんな作品がまさかここまで来てしまって……。電話先で絶句しました。そもそもこの作品は合宿中だったので練習がてら書いたんですね。で、案外筆が進んで、連作短編の形を思いついたので。「白」も書いたわけですが。9月の近況ノートにも言及しているように、当初は全部合体させてひとつの作品にしようと考えていました。しなくて正解でした。
「青」「白」「桜」「灰」
もう色からして良い予感はしないですよね(笑)あまり後味のいい作品にはしないつもりでした。いやはや、本当に合体させなくてよかった……。あの爽やかさが評価されたのであれば、しようとしていたことはその真逆でしたから。
一応「白」は非公開、他2作は制作を保留にしています。制作を続行するかどうかは悩み中です。また皆さんのご意見も聞かせてください。
まぁそんなこんなあって、私にとっても衝撃でした。ですが、この受賞によって創作に対する自信が湧きました。私が尊敬する方々が沢山いらっしゃる中、この作品を選んで頂けたのですから。嬉しかった。同時に、この作品自分のより絶対いいのにという気持ちもあり、心情的にはかなり複雑でした。でも、私のしてきたことに少し意義を感じられたというか。費やしてきた時間は無駄じゃなかったんだなと。だてに8年以上執筆してないぜっていう。
小学4年生の1/2成人式のとき。
私は身の程知らずで怖いもの知らずでした。
証書にあった将来の夢の欄に、「小説家」と書いたことは今でも確かに覚えています。その頃より前から執筆をしていて、大きな夢として追ってきました。無論、今は別の夢があります。その夢に向かって受験に取り組んだわけですが。「小説家」になるという夢はまだ捨てていません。いつか紙の本を出したい。今追いかけている別の夢と二足の草鞋を履きたい。二兎を追うものは一兎をも得ず、と言いますが、その例外をつくりたい。それが私の大きな夢です。身の丈に合わない夢だけど、でも叶えたい。
いつか、きっと。
来年も、夢に向かって勉学・創作両面において精進するつもりです。カクヨム外の公募にも挑戦しようと考えています。ミステリーとか。ミステリーにハマったことがきっかけで創作を始めたので。応援して頂けると嬉しいです。
まだまだ語りたいことはありますが、現在約3500字。さすがにこれ以上付き合って頂くのは申し訳ないので……。書き切れなかった部分は来年、エッセイの形で書いてみようかなーと、ぼんやり考えております。どうなるかは分かりませんが。
話は変わりますが。
カクコン短編賞には3作参加しています。「プレゼント」は25日クリスマス限定公開でしたが、今日投稿しました「温い爆弾」は常時公開しております。今年最後の作品には、「残春」のような際どいテーマを選びました。是非読んで頂けたら嬉しいです。
さてさて。
2023年も残り3時間を切りました。
それでは。
みなさん、良いお年を。
見咲影弥でした。