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残る

燃え盛る炎が途絶えるのをひたすらに待つも
星々の瞬きがより一層燃やし続けた
そこらに転がっていた石に刃を打ちつけた
欠けるのではないかと疑問にも思わず
その手を止めることなく表面が傷つくばかりだった

星屑が降りかかってきそうで
暗闇に染まった石に触れると 不自然なまでの歪な穴だった
これを見つけた者はなんと言うだろう
雨風よ どうか風化させるのだ
きっとそれを見て唄にしてしまったら
数百年後も鮮明に残ってしまうだろう

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