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慟哭

目に溜まった涙が溢れ出す前に
月夜が照らす側へ近づき
強風により揺れる窓を力を込めて開けた
短髪が荒び立つ
死にたくないと嘯くにはあまりに細くて
窓枠に照り返した、その端を強く握っては
雨雲が近づいてきたことに気づくわけもなかった

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