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パリのアトリエ

前回、バージルのアトリエの絵をアップしましたが、(私にとっては)イメージよりも、かなり大きなものでした。他の画家はどんなアトリエを持っていたのでしょうか。
ここに1枚の写真があります。
ジョン・シンガー・サージェントのアトリエで、セーヌの北、17区パルティエ通りにありました。18区は庶民の町でしたが、17区はやや高級な地区で、このアトリエは彼が所有していたはずです。

このアトリエは高級感が漂っています。バージルにアトリエには煙突の長いストーブがありましたが、こちらには大理石の暖炉がありそうな雰囲気。彼は光の画家ではないので、窓は閉め切ってありますね。

これは1883年の撮影ですから、バージルのアトリエの絵から、13年後。横にある絵は、「マダムX」で、これからサロンに出そうとしている頃です。この絵はサロンで大バッシングを受け、サージェントはイギリスに逃げ出すことになります。
パリを去る前に、(当時はすでに成功していた)モネを訪ねます。
そのことをカクヨムに載せたことがあるので、再アップしてみます。

4件のコメント

  • マダムX、肩紐がずり落ちてるのが卑猥と云われて、描き直し、二十年後に表に出てきた作品ですよね。
    この絵では、肩紐は正位置にあるようにみえますが。
    あとわたしはアメリカには短期間しか滞在したことがなく、在米者ではないのです。誤解を与えてしまってすみません~。
  • 朝吹さん、こんにちは。
    コメント、ありがとうございます。この絵が問題なのは、肩紐だけではなく、肌の色とかいろいろあるのですが、このアメリカ人夫人は社交界で特別に人気がある人で、サージェントもぜひにとお願いして描いたものだそうです。これはここだけの話ですが、この夫人は女性から見たら、ムカつくタイプじゃないですかね(笑)
    でも、スキャンダルのおかげで、この絵は引っ張りだこ。サンフランシスコの万博にも来ていたそうです。
    約30年後に、肩紐をを描き直したのを彼はメトロポリタンに売ったので、ニューヨークにあります。ただし、夫人の名前は出さずXというタイトルにするという条件付きで。この絵は彼を一躍有名にした作品ですが、私はテートにある「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」のほうが好きで、私の「ニジンスキー」の小説にも登場させました。朝吹さんは在米者かと思って、ずうっと親近感を感じていました。


  • 失礼いたします。ニジンスキー、また読めるようにしていただけるとありがたいです。
  • 土岐さま、ここにコメントがあるのに気がつかなくて、すみません。ニジンスキーのこと、ありがとうございます。うれしいです。少し前に読みたいと言ってくださる方がいて、短期間、再アップしていました。
    ご存知かもしれませんが、私は最近、誤字が異常に多いことに気づかされまして、ほんと、恥ずかしいです。それで、時間ができたらゆっくりと見直して、それからアップしていきたいと思っています。その時には、よろしくお願いいたします。
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