【ご挨拶】
はじめまして、山田計です。
この度、自主企画において『怪獣たちが潜む街』という連作企画を発足しました。
発起人でありながらも、現時点で投稿していないのは本当に申し訳ありません。。
何周かに渡って、数作投稿していく予定です。ご容赦ください。笑
さて。今回の企画に関して、なぜやろうと思ったのか。狙いは何か、そして目標とする完成形は何か。そんなことを色々と、この近況ノート内にて残しておきたいと思います。
また、
『企画に参加したいけど勇気がない』
『自信が無い』
『どうやればいいか分からない』
という方々に関しても、何かしらのヒントになるように、このノート内でいくつかキーセンテンスを挙げていきたいと思っております。
【なぜ、この企画を始めたのか】
今回の企画は、ルールがシンプルでありながらも、縛られるような制約として、ルールが作用していると思います。
・物語の最後の文は、「そして東京は平和になった」で終わらせる
・作品内の"怪獣"は、"最強の設定"
・投稿する作品タイトルは、"怪獣"の名前、呼称のみにしてください。
これらのルールが、何を目的として作られたか。
もちろんですが、単純な嫌がらせではないですよ。笑
僕から皆さんへ向けての、自分の作品に対してどう向き合っているかを教えていただきたい、その目的となっています。
【ルール1.決められた結末】
まず、物語の結末のセリフが決められている。
これは、どう捉えても良いのですが、主に連作としての意味合いを強めるために、このルールを定めました。
みんなで一つの作品を作っていく意識というのは、今回の企画の重要なキーワードになります。
だからこそ、作家様が"解き放った"怪獣たちが去った街に、別の作家様が解き放った怪獣が現れる、という構図を作りたかったのです。
誰のために怪獣が現れるか、何のために現れるのか。この意味合いを強くすることで、各々の怪獣に対するストーリー性が際立つと思いました。
【ルール2.怪獣としての存在】
怪獣を最強にする、というのは自分ながらに訳の分からない、伝わりづらい言い方をした気がしています。
要するに、怪獣をストーリーの中心に置きたかったんです。
怪獣を倒すヒーローの話、というような、その作家様の中にある"強い存在"。僕は敢えて、このような作り方を逃げ道と呼びます。
これを主人公として輝かせるのではなく、自分の中には無かったけれども、強い力を持っている想像を主人公にしたい、そんな願いが込められています。
なので、その怪獣によって物語が動かされていく、という小説になっている小説が、皆が見たいものだし、欲しい小説だと思うんです。
【ルール3.投稿作品のタイトル】
カクヨムや、別の小説投稿サイトなどを見ていて、最大の弱点はタイトルだと思っています。
無数に存在する小説の中から、これだと思った小説をクリックする。
これによって、粋なタイトルも、考えに考え抜いたであろう作家様の全身全霊を込めたかもしれないタイトルも、拾われなくなります。
せっかくの大作が、誰にも読まれない。評価されない。
タイトルでどんな作品か分かってしまう小説が、カクヨムや昨今のネット小説の主流になってしまっています。
僕はこの風潮、本当に、ぶっ壊してしまいたいくらい嫌なんです。
個人的に、注目を集めるタイトルが人気になる、というのは間違っていると思います。
それが世の風潮だろうが関係なく、誰かの言葉を借りれば、『血を吐きながら続ける悲しいマラソン』なんですよ。
だからこそ、今回、この企画に参加している小説だけは、怪獣の名称(つまりは、どんな小説か分からない)というタイトルで、作者側に平等性を持たせたかったんです。
ということで、今回の企画は書き合い、読み合い企画です。
まさに、カクヨムの名に恥じない、企画だと思います。
散々、ルールルールと言ってきましたが、物語を書く上での、最も書きやすい、書きたい環境を整えられたと信じたいです。
ルール破りましたね、なんて言いませんし、ある程度ルールが破られることは殆ど想定済みです。
面白ければいいんです。
楽しんでください。
以上です。
ぜひ、奮ってご参加ください。
山田計