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短編『うつほさまの花嫁』を公開しました

約一年ぶりに作品を公開しました。
気が向いた時にでもお立ち寄りいただければ幸いです。

2020年発行の創作小説アンソロジー『不幸な少女アンソロジー シンデレラストーリーズ』に参加させていただいた作品です。
アンソロ収録版から500字ほど増えていますが、大きな内容変更はありません。

作品紹介で言及のあるエモクロアTRPGシナリオ『うつろの郷に雪が降る』は、いわゆるセルフ二次創作物です。
アンソロ原稿として設定の説明や本筋ではない部分を削ぎ落としていく中で、書ききれなかった部分をベースに制作しました。
『うつほさまの花嫁』から低確率で派生するルートで、システムに合わせて元の作品とは表現を変えている部分があります。

設定だけでは物語として成立しないので、小説として書くのは難しいなぁと思っていたところ、2022年になってエモクロアTRPGを遊ぶ機会があり、シナリオを書こうと思い立ちました。
「外から人が来ない限り終わっていくだけの物語」はTRPGのシナリオに適しているという話をどこかで見て書き始めたはいいものの、公開までに約10ヶ月かかり、小説とはまた違う大変さを噛み締めました。
コミッションで描いていただいた立ち絵に励まされてなんとか完成できてよかったです。

『うつほさまの花嫁』を気に入ってくださった方にとっては蛇足であり、『うつほさまの花嫁』を読んで「ここどういう設定だったんだ?」と気になった方には向いているシナリオかなと思います。

恵餌郷がひとつの大きな石だとしたら、『うつほさまの花嫁』は白く乾燥した陽の当たる表面、『うつろの郷に雪が降る』は虫がいっぱいいる湿った裏側になります。
対で作った宣伝画像がけっこう気に入っているので、よかったら見ていってください。

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