この度、カクヨム甲子園2022 ロングストーリー部門にて、拙作「いつかその扉は」が奨励賞を受賞致しました。
受験勉強ばかりで不安の募る日々が続く中、このような素晴らしい賞を頂けたこと、言葉に言い尽くせないほど光栄で有り難いことだと思います。
進学先が決まったら書きたい、投稿したい!と思っているネタを貯めているので、機会があればまたここに訪れて読んでいただけると嬉しいです。コメントなどを頂けるととても励みになります。
勉強の合間に数作、今大会に応募されている他の方々の作品も読ませて頂きました。教室から異世界まで様々。どの作品も、読んでいる間、表情筋を豊かに動かせてくれるものばかりで非常に満足感を得ました。
全てを読んだわけではありませんが、 希死念慮に関する作品が多かったように思います。
1人1人に、その作品を書かなくては気が済まなくなるような経験や、不安や、傷があったのかもしれないと、そう推察しておりました。単に物語のスパイスとして引いてきた絶望ではなく、何年も自分が呑まされた冷たさを必死で絞り出したような文章を読み、胸の引き攣れる思いがしました。
未来の自分が振り返ったとき、10代の今の感傷をどう思うか分かりませんが、幾千字に打ち込んだ自分の感性は、きっと貴重な記録になると思います。
期待に裏切られ続ける日々が続いたとしても、この先の希望的観測なんてものが何も無くても、身体だけは未来に運びましょう。
容れ物さえあればいつか心が帰ってきます。
お互いに心穏やかな春が訪れますように。
中野 茶屋 (なかの さや)