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先週観た映画の話

うおおお~。金曜日になってしまった。
別に先週は映画を観なかったというわけではないです。
笹慎です。こんにちは。

生活を支えてる方の仕事(物書き稼業はAmazonギフト券だからね、今のところ)が急に色々と案件が発生してて、バタバタしたり、ストレスと不安で胃が痛くなったり、逆流性食道炎が復活したりしてました。


<現在、上映中>
『フォールガイ』
https://fallguy-movie.jp/
この作品かなり面白い痛快アクション映画なのだけど、ヒロアカとスラムダンクとデッドプールに押されて、公開初週から不遇な上映時間帯を割り当てられており、応援も兼ねて、ちょっと力を入れて紹介しようと思う。

主演は、『ドライヴ』や『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング。
ヒロインは、『ボーダーライン』のエミリー・ブラント(『クワイエット・プレイス』シリーズのが有名だろうけど、個人的にあのシリーズのエミリーいまいちなんで)。
監督は、『ジョン・ウィック』『デッドプール2』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』といった映画で有名なデヴィッド・リーチ!(個人的には『アトミック・ブロンド』がとても好きです)
デヴィッド・リーチ監督は元々スタントマン出身で、ストーリー上は不必要なほどのオーバースペックなカッコイイ対人アクションシーンがギガ盛りの映画を撮らせたら、現行のハリウッドでは随一でしょう。

個人的に、ライアン・ゴズリング氏の映画で面白いと思ったことはなかったのだが、本作で初めて「面白い」となったです!
(どちらかというとフェミニズム路線における「批判されるべき」トラディショナルな都会的な白人男性像を演じていることが多かったせいもあるが)
ここにきて、チャニング・テイタム路線に切り替えてきたなと。

※チャニング・テイタム路線とは、ハリウッド的に伝統的な主人公像である「マッチョなイケメン白人男性」なことを逆手に取り、「外見最高・頭はおバカ。でも憎めず可愛い」なコメディ路線で行くことである。
 クリス・パインがこの路線の先陣を切っていたようにも思うが、やはりチャニング・テイタム氏の振り切り方は頭が一つ抜けて素晴らしく、私は彼が大好きである。
クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワースなど「マッチョなイケメン白人男性」俳優たちが次々とこの路線に挑んでいる傾向があり、最近だと、グレン・パウエルが次世代のこの路線といえるだろう。
しかし、みんなあまりに「おバカ」キャラを演じるのに疲れてしまうのか、クリス・ヘムズワースはこの路線からの撤退も言及していたりする。
なので、貫き続けられる俳優は少なく、いまだこの路線の王者はチャニング・テイタムである。※

つまり、本作『フォールガイ』でのライアン・ゴズリングは、「外見最高・頭はおバカ。でも憎めず可愛い」なコメディ路線ながら、いつもみたいなフェミニズムへの忖度も全くなく(『バービー』はキツかったね)生き生きとしており、とても良かった。
また、エミリー・ブラントもコミカルで可愛くて、美男美女の白人カップル。
なんだろうか、ハリウッド映画における美男美女の白人カップルというのは、わりと重要なファクターに感じており、ここが崩れると、それなりのノイズとなりやすいように思う。
「白人」でなくてもいいのではあるが、その場合でも白人社会基準での「美男美女」である必要はあるのではないか。いわゆるルッキズムに基づいたものであり、当世では忌避されがちの概念ではあるものの、なかなか確立した西洋美術的な観点から抜け出すのは難しい……。

話が逸れてきた(苦笑)
話を戻そう。『フォールガイ』の紹介である。

ハリウッド映画におけるアクションとは、わりと最近まで銃をカッコよくバンバン撃つか、ドッカンドッカン派手に爆発させるかだったわけであるけれど、香港映画の流れを汲んだ体術も含む対人アクションで魅せる映画も増えてきている。
(『マトリックス』や『リベリオン』など前々から少しはあったものの色物枠であった)

この体術も含む対人アクションにおいて、デヴィッド・リーチ監督は、白人や黒人の身体で一番効果的に魅せれるものとしてカスタムするのが、とても上手いのだ。

本作のひとつ前の監督作である『ブレット・トレイン』よりも、さらにシンプルにアクション映画であることを極めている本作は、ストーリー展開もアクションを引き立てるためにあって、これも良い。
内容がないアクション映画も多い中、シンプルながら捻りがある展開で退屈せずに楽しめる。

そして、ド迫力なアクションシーンがメインなため、できればIMAXシアターのような大画面と音響を備えた追加料金がかかるシアターで観てほしい。
しかしながら、前述の通り、ヒロアカとスラムダンクでIMAXシアターが埋まっているおり、朝一や平日の昼間などの時間帯に追いやられている。
私のオススメできているのか不明なこのコラムを読んで、「観に行こうかな」って思ってくださった方は、どうにか都合をつけて本作を応援していただきたいところだ。

ちなみに、私が一番好きな対人アクション映画は『アルティメット』シリーズです。シリル・ラファエリとダヴィッド・ベルを超えるアクション俳優はいないね。最高。


『THE FIRST SLAM DUNK 復活上映』
https://slamdunk-movie.jp/
ダムダムダムダム。彼らが劇場に帰ってきた!
というわけで、Blu-ray持ってるのに、映画館の誘惑には勝てませんでの、8/13は2回も観ちゃったよね。
何度観ても最高だね。みんな観ようね。ついでに『フォールガイ』も観てね。映画のハシゴは恥ずかしいことじゃないよ!!!!!


<レンタル配信等>
『理想郷』
https://unpfilm.com/risokyo/
田舎怖い…。本当にあった事件からインスパイアされた映画です。
とても興味深い映画でした。
やはり、最凶は「ヒトコワ」である。
サスペンススリラーお好きな方は是非。


あと、最近は『ブラックリスト』というクライムドラマをダラダラ観ております。
容赦ないハードボイルド展開で、人を信じられなくなりそうです(苦笑)


ちなみに、この『先週観た映画の話』ですが、
https://kakuyomu.jp/works/16817330657515751211
保管庫を用意してますので、映画の話だけ近況ノート追いたい方はこちらをご覧ください。

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以下、宣伝です。小説の方もよろしくお願いします。

公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」応募作
『首吊り死体のように揺れる柳』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082111179398

第七回こむら川小説大賞応募作
『ゾンビ・イン・ヒートアイランド』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082088272899

カクコン9・短編特別賞受賞作
『転生殺人トラック』
https://kakuyomu.jp/works/16817330656967620958

SARF×カクヨム 短編こわ~い話コンテスト優秀賞受賞作
『囁囀害(しょうてんがい)~異界までの謎々隠れんぼ~』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212286683943
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