災厄の神父~の登場人物設定メモ。その3
◎アイザック
純血種の吸血鬼。一応、貴族出身ではあるが最下位の士爵(ナイト)。王族付きの騎士として、オリビアの両親に長年仕えていたが、王権争いのクーデターにより、仕えるべき主を亡くす。その際、娘であるオリビアを託され、吸血鬼社会から身を隠すために、ウィスティリアの街に逃亡。以降、オリビアを守るために陽炎一族と名乗り、人間と共存を望む吸血鬼たちを受け入れて集団化していく。祓魔師組織【野薔薇】と相互不干渉の協定を結び、一応安寧な日常を確保している。吸血衝動はあるが、人間に対して特に悪い感情は抱いていないので、互いに争わないに越したことはないという考え。神父の血の味を気に入ったのをきっかけに、ある吸血鬼に狙われ続ける彼の精神的な危うさを目にして、なにかと気にかけ絡むようになる。
フルネーム:アイザック・ウォード・マーティン
アイザック・カプリッチオというのは、通称であり便宜上使っているだけ(主に人間相手に)で、自ら名乗ることはない。吸血鬼たちは基本的に、ファーストネームしか明かさない。
※この世界では、人間も吸血鬼も他者に本名(フルネーム)を明かすことは危険(戦闘における名前による縛りを防ぐ意味合い)なので、なるべく伏せるのが当たり前という認識。
性別:男
年齢:自称、五百歳以上の千歳未満(外見年齢は二十代後半)
髪色:夜の闇を溶かしたような紺碧にも見える黒色。短髪。
瞳色:ろうそくの灯火色。吸血鬼の本能が高ぶると赤く染まる。
体格:身長は180前後。程よくバランスの良いたくましい筋肉質。神父と同じくらいの身長だが、体格が良いので神父よりは大きく見える。
性格:怠惰でやる気のない気だるげな雰囲気を纏っているが、実際は物事をよく見ているキレ者。武力に物を言わせる傾向はあるので、一族に手を出した輩には容赦しない冷酷さも持つ。やっかいごとはオスカーに押し付ける。
特殊能力:【陽炎】陽炎一族という名の由来は彼の特殊能力から。蜃気楼のように実体をなくし、なにものにも捉えられず、炎にも焼けず、水にも濡らせず、傷つかない。
そのほか:吸血衝動
長年飢餓状態ではあるが、生命維持に必要な最低限はBARカゲロウで摂取しているので、日常生活に支障はない。戦闘や能力を使用すると疲労により飢餓感が増幅するので、なるべく何もしたくない。