私が書く小説の根底にあるものは「登場人物がかっこいい作品」となります。私にとって「かっこいい」とは価値観や行動理念が一貫している事であり、必ずしも彼らは清くも正しくも美しくも強くもありません。
「実際問題として多少腕に覚えがある人間でもそんな簡単に強力な怪物なんて倒せないよなあ。現実には攻撃なんかしてこないタヌキやシカだって怖いのに」などと考えてしまう私が描く彼らは、さほど戦闘能力に恵まれているとは言えない反面、現実の私達より遥かに強い意志と欲望を持って目的に邁進してくれます。
救世の勇者でも貴顕の英雄でもない「まあそれなりな」「むしろこういう人たちじゃなきゃ怪物討伐の冒険なんかしないよね」というような視点で描いてみました。良ければぜひご一読ください。
ダブル・ヒーロー
https://kakuyomu.jp/works/16817330664721857566/episodes/16817330664722464068