こんにちは、さくらです。
『私が/私を愛した悪魔(ひと)』のあとがき、ということで…。
もともとこの作品は、鬱がひどかったときに実際に私が見た夢がモチーフでした。
あのラストも、その夢の続きというか、余韻が物悲しい夢だったのを覚えていて、それでああいうふうなエンディングにしました。
主人公と、感情を食べる悪魔、カタリナが心を通わせていくのは、書いていて楽しかったです。特にいじめのシーンですが、ちょっとだけ私の経験を脚色してたり。いじめを兵士に喩えていたのは、歌手の中村中さんの歌、『戦争を知らない僕らの戦争』が元です。いじめの心理、特に曲の最後に、いじめる側といじめられる側の不平等さと、平等に訪れる卒業という日の理不尽さを謳った曲に、ひどく共感していました。
ハッピーエンドを書くことのほうが多いのですが、珍しくそうではない作品ということで、個人的にもすごく心に残っている作品です。書けてよかったと本当に思います。
よかったら感想などいただけると嬉しいです。