皆さま、お疲れさまです。
藤咲です。
仕事とか仕事とか仕事が立て込んでまして、すっかり遅くなってしまいましたが……
今年もKACを完走できたことを、ここにご報告いたします!
不備の有無はまだわからないけど投稿しきったのは事実。参加された皆さまも本当にお疲れさまでした。
今年もエグかったですね(笑顔)
最短48時間、そのうちほとんどが睡眠と労働。
鬼のような企画だと泣きつつ何とか乗りきりました。
どうしても深みがなかったり、内容や文章を研磨しきれずでもどかしさもあります。でもまあ、それがKAC。
そして、同じ方が何度か読みに来てくださったりと嬉しいこともありました。
さてさて。
ノートを書き出すと長くなりがちなのが藤咲。
せっかくなので、少しずつ作品を振り返っていきたいと思います。いやそれは別にええわ、という方は以下飛ばしてください……(笑)
①二刀流『初めてだけは譲らない』
正直に言うと、この二人だけで11本書く気でした。結果無理でした。同じようなやりとりしか書けないって君ら。
まあ、おっとりしているようでツッコミが鋭いという、案外今までにいなかった関西弁キャラになったのは良かったなって。
楠葉の見せる意外性をオチとして、字数を越えないよう結構詰め込んで頑張りました…。
読まれた方、薄々感じられてたかと思います。これいつでもBL発展させられますね…?
②推し活『最推しなんて言えやしない』
このテーマすでに前回掠めとったやないかい!と地団駄を踏んだという。やはり二人の関係性は①を踏まえた方がわかりやすいからか、あんまり人気が出なかった一作。
千世や楠葉の過去とか考え始めてましたけど、KACとしてお題で書いていくのは限界を感じました。
ところで、去年のKAC等で主役だった子がゲストに出てたの気づきました?わかったあなたは中々の通です。なんなら「あの子ですね!」って言われたい。
③第六感『素敵な彼氏で在るために』
モデルがいます!(笑顔)
いやモデル程度のはずだったんですが、あまりにもスルスル書けた上に当人から「これは自分過ぎて恥ずかしい」という苦情(褒め言葉)を頂いたほどでした。
二人が幸せなら、これはむしろ運命のカップルですよね。
なんていうか、超楽しかったです。
④お笑い/コメディ『押されて泣くな!』
ホントにもう半泣きで、最初に考えてた漫才のネタはつまらなかったし、困りに困ってギリギリまで悩んでました。もうこれは小説じゃないのでは?読まれないのでは??と落ち込んでいました。
でも、相当に高度な技術…といったレビューを頂いたんです。すごく励まされました。
ネタはオリジナルですが、読み上げるときのイメージはとある兄弟漫才師さん。
⑤88歳『桜が咲くのは誰のため』
田原さんに恨みはありませんが、なんだこのやろうってなりましたよね。
元々は成人式の振り袖について書く予定でした。でも88年ものの着物を受け継いで着るの、半端なく時間かかるんですよ。最初の人が着る時点で二十歳。成人式で振り袖を着る風習が全国で根付くころに二十歳です。そこから孫か曾孫に受け継ぐことは可能か…必死で計算しましたよ…。
そして諦めました…。
ほんの少しだけ、俺の祖父をイメージしてました。
なんだか珍しいタイプのお話だった気がします。
自分の他作品と被らない系。
⑥焼き鳥が登場する物語『エースたちへの期待』
下手したら漫才より苦し紛れだった気はしてます。物事が動かないにも程がある。もう少し、もう少し丁寧に長く書いてあげたかった悔しさの残るお話。
しかもこの出だし、いつか使いたくて温めていた居酒屋の描写……仕方なかったとはいえもったいなかったです。
とはいえ、いつもとやや違うタッチの本文や八木さんのキャラは楽しめると思うので、何卒よろしゅうに。
⑦出会いと別れ『明日キネマを観に行こう』
なんとなく勢いで書いたような。SNSで奇跡の再会をしたことはあるので、それを元に書き上げました。ただツラツラと謎多き“キネマ”について語る、変わったタッチになりました。
ちなみに、登場するSNSのイメージはTwitter。こだわってつくったTLはきちんと下から上へ読む仕様となっております。横書きならではの楽しみ方ですよね。
⑧私だけのヒーロー『鯨の歌よ、花に届け』
PV伸び悩んでます!(正直者)
いやこれ、単体だとややわかりにくい自覚はあるんですよ。わかってるんですよ。でも、本当に思い付かなくて悩んでたとき、閃いたんです。代表作にもなってる『花は咲み、鯨は夏に歌う』の1.5話を書こうって。
少女があの頃と変わらず鯨の絵を見て微笑む様子……最高じゃないですか。花は~をご存知の方にぜひ読んで頂きたいんです。
セットで楽しまれたい。切実。
⑨猫の手を借りた結果『能ある猫さん手を貸して』
わりと苦しかったです。書き始めでは漫画家志望の女の子と急遽アシスタントさせられることになった男の子の予定でした。えらい変わったなオイ。
とりあえず、意外な才能を発見してほしかったんですよ。どうしてあんなことになったんでしょう。ははは。
とっちらかった台詞を書くのに苦労しました……。
⑩真夜中『長い夜には魔法使いとダンスを』
これ実は、今後自費で文庫化予定の140字小説集に元ネタがあるんです。魔法使いからダンスに誘われるお話。それがすごくお気に入りで。思いきって大真面目にコメディやってる愉快な会話劇にしあげました。
俺、魔法使いもしくは二十日鼠には、シンデレラに恋しててほしいんですよねぇ……詩集をご覧になった方は「あぁ」と思われるかもしれませんね。
⑪日記『檸檬の告白』
これも温めてたネタのひとつ。というか、長編にするつもりだったネタなんですよ。お題に困って困って、これを当て嵌めて再構成した感じ。だからちょっと引きが足りてない自覚はあるんです。もっとエピソード盛り込みたかった。
でも長くするのも案外骨が折れるので、あとプラス1,000字くらいの加筆で改めて形にしたい気持ちありますね。
ただ、書きたいのに書けないってずっと燻ってたのも確かなので。今回ひとまず書き起こせたことには満足。
地の文かと思いきや、実は……という構成も良かったかなって思います。
……長いわ!!←
総括としては、全体的に普段は書かないタイプのお話が多かったなと感じます。ラブコメとか小説だと初めてでは?
そういう意味では、色んな可能性に触れられた、いい経験だったかもしれません。
大変でしたけども。大変でしたけども。
そんなこんなで、振り返りでした。
ここまで読んでくださったあなたに感謝を。
ではでは。
藤咲でした。