南風はこぶ

７５歳になろうとしている老人でも、まだ興味が湧いたり、疑問が湧いたりします。往生際が悪いのは承知の上で、毎日のように頭に浮かぶ思いを整理してみました。

ロシア語の技術翻訳会社で働いていた北山秀一は、国際情勢の悪化に伴い仕事が激減し解雇されるが、偶然、訪れた本屋で水産庁の通訳募集を知る。臨時職員の身分であった。恋人の夏山京子との交…

1986年、大手電器会社のマニラ駐在員を辞めフィリピンで商売をしていた石村南次郎は、かつての教え子で恋人でもあったマリアから再会を依頼される。マリアは共産党の軍事組織である新人民…

偏向教育を責められ教師を辞めた主人公は、小さな商社に再就職する。やがて五年の勤務を経てマニラ駐在員となりトラウマを克服しようと葛藤するが……。