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上海の思い出の味その2

上海は土地柄、長江の河口と言う事で昔から湿度が高めな地域です。
なので上海の郷土料理は防腐の意味もかねて濃い目の甘い、そして油っこい料理が多いのです。
そりゃぁ昔は冷蔵庫なかったらしいですからね。
聞いたところでは80年代までは各家庭にまだ冷蔵庫が完備されてなかったとか。
なんで年配の方とかはビールの冷えたのは苦手で常温で今だに飲んでます(日本人には考えられない事ですが)。
さて、そんな甘じょっぱく油っこい料理ばかり出されると流石に日本人にはきつい訳で、なにかさっぱりした物が無いかと聞いたら出してくれたのがこれでした。

「塩水蝦(イェンスィシャァー)」

要はエビの塩水で茹でたモノ。
葱や生姜も一緒に入れてわずかに高濃度アルコールも入れているようで、ヌマエビとからしいのですが臭みが全く無くさっぱりしていて美味しいのです。

今は禁止されているらしいですが、川蝦(日本ではから揚げにするちっこいやつ)をパクチーと高濃度アルコールで酔わせて生きたまま食べる「酔蝦」とか言うのもあったらしいですが、危ないので現在は禁止中とか。

流石にそれは食べた事無いですが、この「塩水蝦(イェンスィシャァー)」も上海では昔から食べられていたようです。

実際には好みでこれも意外とさっぱりしているつけダレ(しょうゆベース)につけて食べるのですが、ホント数日滞在して油に困った日本人には助かります。
ただ、これ面倒なのが皮むくのが大変。
地元の人は器用に口に入れて皮だけ口の中で剥いて吐き出しているのですが、あれって口の中に手でもあるのか?
チャレンジしてみましたが出来ませんて……

上海人、もしかしてキスとか上手なのではと、その昔クリームソーダのチェリーを口の中で縛る遊びにトライしたのを思いだいました(笑)。
今の若い子ってこの話知ってるのかな?
 

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