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【告知】黒い薔薇のアヴェマリア

――哀しい。
悲しい。
とてもでないけれど■には耐えられない。


「……みんなは絶対、おうちに帰れるよ。ぼくがそうなるように考えるから」
「待って、待って待って待って待って! どうして!! どうしてなんで、止めて! 止めろよ!! 早く出てきてよ!! ねえ!!」
「マリアは、僕の半身だ」
「……それとも、貴方が私を助けてくれますか?」
「愛してくれて、ありがとう。なにもあげられなくてごめんなさい。それでも、それでも愛してるよ」
「お前ッ! その言葉の意味が分かってンのかよ!」
「ええ。だから最初に言ったでしょう」
「いずれ、遠からぬ未来で、必ず誰かがやらねばならないことだ」
「嗣音くんを助けたいと思ってるのなら、それは結構無理ですよ?」


「君を……君を、殺したのは」


 初めの王は悲嘆の王。
 彼の者の救済は死神の吐息。王の慈しみによって、彼女は永遠の安息日に去った。
 故に、二度も薔薇は咲かぬ。


***

というわけで黒い薔薇のアヴェマリア編突入いたしましたー。数日の休暇を挟みバッチリ準備してから第一話投稿いたします~。

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