こんにちは、鈴江さちです。
「桜花高校の奇人」の更新が滞っておりました。
理由があります。
「フィルタの底」という、毛色の違う、シリアスな現代恋愛ものを書いていたためです。
どちらかの読者は、もう一方を見ると驚くこと請け合いの、全くジャンルも文体も違う作品です。
頂いた感想の中に、桜花高校の奇人は、極限まで「言葉」をソリッドした、つまりテンポに重きをおいて、シャープに物語やシュールなギャグ、言葉の掛け合いを見せる作風だとのコメントを頂きました。
フィルタの底は違います。主人公の内面を地の文で描き、若いが故の悩みや屈折を描いたつもりです。
鈴江本人としては、どちらも自分の作風です。
ただ、客観的な事実として、重いテーマを扱う内面描写の多い恋愛物の方が書くのが大変です。
何はともあれ、短編ですが、フィルタの底は完結しました。
桜花高校の奇人共々、皆さまに愛して頂けたら幸いです。
やっぱり人ひとりの内面を考えるのは大変です。
疲れたなり。
そんな訳でお暇な時に両作品、読んで頂けたら幸いです。
それでは、なむなむ。