拙作【5年振りに会った幼馴染から『友達の話なんだけど』と相談を持ち掛けられたら】、おかげさまで三度目の完結を迎えました。
イズミとシロウで一度目の完結、金森すずで二度目の完結、そして今回柏木弥宵で三度目の完結となりました。今作で書きたかった事は全て書ききれたので、自己満足ながら非常に満足しています。
恐らくですが、『5年振り~』を全部読んでいただいた方しかこの近況ノートは見ないと思うので完結の満足感ついでにあれやこれや書かせていただきたいと思います。
前回完結時の近況ノートにも書きましたが、今作の主人公・ヒロインであるシロウとイズミは、拙作異世界ファンタジー『草をむしれば魔王が滅ぶ』(全101話)の主人公・ヒロインと同名です。全く無関係と言う訳では無いので、近況ノートを読みに来る程『5年振り~』を気に入って頂けた方がもしいらっしゃいましたら、是非是非一読いただけたらと思います。
主要人物5人はそれぞれ名前に属性が入っていて、
・穂村司郎→焔(ほむら)→火
・霧ヶ宮泉→霧→水
・天野蒔土→土
・柏木弥宵→木
・金森すず→金
となっています。
五行相克(水は火に強く、火は金に強く、金は木に強く、木は土に強く、土は水に強い)に似た好意の方向になっていますが、シロウは金森すずの事が『特別に』好きな訳では無いので完全一致にはなっていません。何が言いたいのかと言いますと、只の自己満足です。
金森すずの過去編(本編後の第二部)は、割と重暗い話で気持ちが良い話でも無いですし、あくまでもイズミとシロウが交際をする迄で完結する予定だった事を考えると、告白の前に入る様なエピソードでも無い為、元々は書くつもりはありませんでしたが、結局私自身が読みたかったので書いてしまいました。金森さんは大好きです。
シロウと金森さんの戦いの総決算と言える第二部でした。
そして第三部?は柏木弥宵、再度の告白編。正直な話、本編途中で彼女にあんなにヘイトが集まるとは思いませんでした。とは言っても彼女も彼女自身の考えに基づいて行動しているので、それを受けてその後の行動に変化がある訳ではありませんが。(表記の修正はサイレントで少し行いました)
シロウも友達、マキトも友達、イズミも友達、友達の為に協力したいと言う気持ちもそうですが、柏木さん自身マキトの勝算がゼロな事は分かった上で、その気持ちを飲み込んで欲しくないという気持ちの方が大きかったのでしょう。無責任に焚きつけると言えばそうなのかもしれませんが、シロウとマキトがそんな事で壊れる訳が無いという確信があったのでしょうね。
精神的な成熟度で言えば、金森さん、シロウ、柏木さん、マキト、イズミの順でしょうか?
顔を褒められる事が多すぎて、向けられる好意の全ては外面にのみ向けられていると思っていたマキトの硬い殻を柏木さんの直球勝負が打ち砕いた形になりまして、読んでいる私も大満足でした。
書きたい場面はあるものの、どう転ぶかは結局彼ら自身によるところが大きいのです。
蛇足が長くなりましたが、本来行わない自作語りをしてしまう位には柏木さんの恋の結果及びシロウ、イズミ、金森さん、マキトの物語の完結に高揚してしまった結果と言う事でご容赦下さい。
奇しくも『草をむしれば~』の本編完結と同じ話数なのが少し嬉しいところです。
それでは、もし気が向いて時間が余ってしょうがないという方がいらっしゃれば、新作含めてご一読いただければ幸いです。