プロフィール
胸の奥で風が凪いでる。 夕食の白飯が放つ、蒸発した米の香りがした。 「たくあん君。もうお家に帰ろうよ」 海苔がたしなめる様に言った。お前はなにも分かっちゃいねぇ。 誰も脇役の気持ちなんか分かっちゃいね…続きを読む