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祐太と巨匠の対比

このところいただくメッセージで
少しだけ気になることがあります。

巨匠が有利すぎる
ってお考えになる方が多いのかなと。

作者が物語を考える上で
巨匠の「人格崩壊」は必要な設定でした。

心の祐太
ワザの巨匠(笑笑)

と言う対比的なものを
際立たせるために
逆算で設定された事件です。

この先、巨匠から
どれだけ懇切丁寧で
別格の指導を受けても
そして、その結果として
静香が一流になるための恩人になったとしても

あるいは、別の「ワザ」を発揮されちゃって
しーかちゃんが知らなかった世界を
身体に刻まれちゃっても 笑笑
「心は、絶対に巨匠にいかない」
ってことを物語論的に暗示したつもりなんです。

逆を言うと
この先、何があっても
「ゆーが好きという気持ちは変わらない」
という決意を持っていることを示しています
(これも物語論的な暗示です)


ただし
静香側として
「好きだから、ゆーとはずっと恋人でいたい(いる)」
と単純に言えるほど
図々しくもありません。

こんなことを書くと
「じゃあ、どうするつもりだよ、お前は!」
とお怒りになる方もいらっしゃると思います。

でも、人間の心って
簡単にスパッと割り切れないことの方が
と言うか、常に割り切れないんじゃないかなと思います

いったん決断しても
それを後悔することだって多いです。

この辺りはグジグジと
少しずつ、すこ~しずつ
静香の泣き言とか迷いを
追いかけていただければと思います。

ということなので

身体の部分はさておき
心が巨匠になびく可能性はゼロなんです。

もちろん、この先何年も
愛人状態になってしまえば
心も無事ではいられないと思いますが

この作品は「来年の春まで」の作品ですので
「それ」を描く可能性はゼロです。





8件のコメント

  • 性的ハラスメントと人格崩壊をホラー映画のように描いた「TAR」は、マエストロ視点で面白かった。だけど、被害を受けて復讐する女性たちの気持ちも知りたかった。
    自己中心的なマエストロに振り回される人物に視点を置いた、この作品はすごく楽しみにしています。
  • おぉ。
    いつか見ようと思ってました。
    情報、ありがとうございます
  • 私の考えでは、この部分が最も書きづらい部分だと思います。


    現実的に考えると、このような状況に直面した100人の女の子のうち、95人は堕ちてしまうでしょう。ヒロインは既に巨匠と肉体関係を持っており、もう半分堕ちてしまったと言えます。彼女がどのように主人公のもとへ戻るのか、うまく書くのは非常に難しいことだと思います。


    頑張ってください!
  • 肉体的にはつながるでしょうね
    でも「じゃあ、男性として好きになるのか」というと
    それはないと思うわけです。

  • 確かに、一部の女性は性愛と恋愛を区別することができる。しかし、その点を読者に感じさせるのは非常に難しいことだろう。

    一方で、男性の主人公は、ヒロインと巨匠との肉体的な関係をどのように見るのでしょうか?それも僕が読者として非常に楽しみにしている内容です。
  • そうですかね?

    むしろ、大部分の女性は分けているので
    それを知る良い機会だと思います。

  • 作者さんの丁寧な静香の書き方だと巨匠の愛人になっても裕太に他の恋人ができない限り精神は落ち無い?と思ってしまうのは幻想の持ちすぎかな。

    巨匠が静香に与える精神的快楽はコンサートなどの舞台上の音楽が一番で肉体関係はそれをもらうための代金としてしか見てない。
    もちろん肉体関係でも快楽は得ているが音楽には断然劣る。また恋愛的充足感は裕太から得ていると作品から感じています。

    ハッピーエンドと記載されているので今後どのような心理描写が展開していくか楽しみにしておりますので宜しくお願いします。
    (某所の作品も見てハッピーエンドだと感じられるので認識ズレが少ないと思うので安心してます。)



  • そうですね。
    夏の章までの巨匠なら
    「あるいは」と思わせる部分が
    あったかもしれません。

    しかし、今は音楽の部分以外は
    本当に「ゲス」な男に成り下がっているため
    静香の心が巨匠によって満たされる可能性は
    まったくないんです。

    このあたりは、カクヨム様の読者に対しての
    一種のセイフティ装置にしているつもりです。

    ただ、静香の身体は恋人との関係で
    成熟しつつあるわけで
    性的な接触があれば
    どれほど心が拒んでも肉体の快楽は不可避です。

    静香は、祐太にそれだけは知られたくない。
    祐太は、静香が「既に」と思っている。

    冬の章では二人のココロが削られていきます。

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