このところいただくメッセージで
少しだけ気になることがあります。
巨匠が有利すぎる
ってお考えになる方が多いのかなと。
作者が物語を考える上で
巨匠の「人格崩壊」は必要な設定でした。
心の祐太
ワザの巨匠(笑笑)
と言う対比的なものを
際立たせるために
逆算で設定された事件です。
この先、巨匠から
どれだけ懇切丁寧で
別格の指導を受けても
そして、その結果として
静香が一流になるための恩人になったとしても
あるいは、別の「ワザ」を発揮されちゃって
しーかちゃんが知らなかった世界を
身体に刻まれちゃっても 笑笑
「心は、絶対に巨匠にいかない」
ってことを物語論的に暗示したつもりなんです。
逆を言うと
この先、何があっても
「ゆーが好きという気持ちは変わらない」
という決意を持っていることを示しています
(これも物語論的な暗示です)
ただし
静香側として
「好きだから、ゆーとはずっと恋人でいたい(いる)」
と単純に言えるほど
図々しくもありません。
こんなことを書くと
「じゃあ、どうするつもりだよ、お前は!」
とお怒りになる方もいらっしゃると思います。
でも、人間の心って
簡単にスパッと割り切れないことの方が
と言うか、常に割り切れないんじゃないかなと思います
いったん決断しても
それを後悔することだって多いです。
この辺りはグジグジと
少しずつ、すこ~しずつ
静香の泣き言とか迷いを
追いかけていただければと思います。
ということなので
身体の部分はさておき
心が巨匠になびく可能性はゼロなんです。
もちろん、この先何年も
愛人状態になってしまえば
心も無事ではいられないと思いますが
この作品は「来年の春まで」の作品ですので
「それ」を描く可能性はゼロです。