「ジロウ! いや、サバオーカ・ジロウ! 君のような味覚の貧しいものが、ぬきつの何をわかると言うのだね」
「サバオーカ……」
「ブリタ姫、奴は……あの方は僕を侮辱した! 私は命をかけてこの料理勝負に挑まねばならないのだ!」
そういうと鯖岡は鰤田を背後にかばい不敵に笑う権力者の前に立ちはだかった。
「あなたはいつもそうだ……カイガラ・ギュータンッ! いいだろう月が四度目に昇る晩餐会で今まで見たこともないぬきつを振舞ってごらんに入れよう」
「ヌハッ! ヌハハハハハハハっ……」
ここまで
異世界とはいっても首都なら屋外劇場もありましょう。ちょいとお遊びでこんな場面を考えていたのですが、物語が壊れそうなので封印しましたという報告。