好きな作家さんの新刊を見つけた。その方は私と同年代で、カフェでアルバイトをしながら、文章を書いていた。そのカフェのオーナーが、お客さんより、カフェスタッフを大事にすることを大切にしていて、作家さんの、冷静な思考でわかりやすく、また痛快に書かれた本に、読んだ当時は救われた気がした。
新刊はカフェの本から数年経っていて、作家さんの生活環境も変わっていたのだが、自分を振り返りながら、文章を書くことで自分を大切にするという決意があって、自立した方だと思った。
私もそんな風に、一歩踏み出してみたい。ネットで気軽に自分の考えを発信することができるけど、一冊の本になるような文章を、今まで書いたことがない。
書きたかった小説も、思いつくテーマが孤独とか、自死とか重苦しいものばかりで、頭の中の書きたいものと、向き合うことに、勇気がいる。
小説家ってすごいなあ。