https://kakuyomu.jp/works/1177354054883421730/episodes/1177354054883594050 公開しました。
以下、第五話内容のスピンオフ。
………………
夕食にて。
「いただきます」
「あっ! それ、気になってたんですよそれ。アニミズムですよね」
「あに……なんだって?」
「精霊信仰、アニマを崇拝する考え方のことです。素朴で原始宗教的な、土着宗教によく見られる形態なんですけど、日本の場合ただのアニミズムと違くって祖先崇拝や山岳信仰なんかも交えつつ……あっ」
ナタは笑顔のまま固まった。全員がきょとんとした顔で注視している。
「ご、ごめんなさい……」
「いや謝ることじゃないけども。こっちこそ分からなくてすまん」
……………………
「もうお腹いっぱい」
「ナタ、残しちゃってるじゃないの。ちゃんと食べなさい」
「お腹いっぱいだってば」
「こんなに美味しいのに。もったいない、私食べちゃうわよ」
「どうぞどうぞ」
皿を引き寄せて箸を入れるカナを、ナタは目を細めてじいっと見ている。
「……なによ?」
「カナってさ」
つぶやく。
「結婚したら太りそうだよね」
「やめて!?」
ガチの悲鳴だった。
……………………
以上。
あまりにも余談すぎて、紙幅に押し込められませんでしたーん。