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『ハーフ&ハーフ2』通信 VOL.FINAL

 さて。あらためて。
 このたびは『ハーフ&ハーフ2』にお付き合いいただきありがとうございました。

 皆様のおかげで楽しい作品が多数集まり、読み手としても本当に楽しませていただきました。今回はお題に連載を意識していたせいもあり、続き物で書いてくれた書き手さんがたくさんおりました。逆に短編での連作にチャレンジしてくれた小烏さんがすごく際立っていましたね!

 自作で展開してくれた作品、コメント欄で展開した作品、どれもこれも個性的で面白い作品ばかりでした。
 ひとつのお題からこんなにもバラエティーに富んだ話が分岐するというのは、本当に面白かったです。書き手さんのもつ世界観、文章の雰囲気、物語を構成し展開する力、それこそがまさに書き手さんの持ち味なんだよな、としみじみ思っております。

 そうそう、改めて言っておきますと、お題部分に著作権はありませんし、今後も主張することはありません。自由に改変し、自作として取り込んでくださってオーケーです。投稿でも応募でもご自由にしてかまいません。

 ということで、そろそろ皆さんの作品もそれぞれのエンディングを迎えたころと思います。
 
 今回の『ハーフ&ハーフ2』、皆さん楽しんでいただけましたか? どんな作品が心に残りましたか? 次はこんな企画をしてほしいなんてありますか? 逆にここは改善してほしいとか、まぁなんでも自由に書いてみてください。
 そんな意見を眺めつつ、次の企画を考えたいなと思っております。

 ちなみに、この長編縛りみたいなスタイルはもうやめたほうがいいかな、ともちょっと思っております。
 ちょっと書きづらいところ沢山有ったろうなと。まぁわたしのカラス天狗もヒイヒイ言いながら書いてましたし(笑)それを打開する楽しみもあるんですけれどね(笑)。
 かといってよくある三つのキーワードで物語づくりみたいなのはあまり興味がないんですよね、わたしがやらなくても誰かやるだろうし。

 まぁその辺も含めてなにかアイデアあれば教えてほしいです!

 最後になりますが、書き手として、読み手として、この企画に参加してくれた皆様、心よりお礼申し上げます。貴重な時間をたくさん使ってくれて、楽しい作品を作ってくれて、楽しい作品を読ませてくれて、仲間のためにコメントをつづり、感想を書いて、この企画をたくさんたくさん盛り上げてくれたこと、その全ての心遣いに感謝しております。

 もうね、みなさん全員愛してますよ。
 おかげで本当に楽しい二か月半でした。
 どうもありがとうございました! 

62件のコメント

  • 後書きへのコメントの数々、ありがとうございました!

    ハーフ&ハーフ2の本文へのコメント返信は控えております。が、皆様のあたたかい言葉は大変嬉しく読ませていただいております。

    ちなみにカラス天狗のコメント返信はかなり遅延してますが、書くつもりです! 返信かくの好きなんですよね(笑)
  • 関川さん本当にお疲れ様でした!
    そして素晴らしい企画に少しだけでも関わらせてもらって、ものすごく勉強になりました!

    皆様の作品のどれもこれもが素晴らしく、今週は涙涙でエンディングを読ませてもらいました!

    ちょっとおふざけがすぎて、「おいっ!」ってなって反省もありましたが、企画に参加させてもらったことで、絶対書くつもりがなかった恋愛ジャンルを書き始めることができて、それもすごく自分のためになっています!

    異世界ファンタジーや、現代ファンタジーもなかなか読む機会がなかったのですが、ハーフ&ハーフで読ませてもらううちに、なんて面白いんだ!と思いました!

    自由な世界観。
    その中にホロリと涙する大切に紡がれた言葉たち。

    飯テロというテーマだけあって、ものすごく美味しいお料理の数々に脳内で出会えて、脳内だけでは収まりきらず、思わず作ったお料理もいくつかありました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

    書くで参加させてもらっていた時は、関川さんのお題に手を入れて前半部分を書くのですが、その作業が私はとても好きでした( ^ω^ )

    「なんでこんなうまいことハマってくるんだー!」

    自分が持って行きたい方向に、関川さんの前半部分がカチッとハマる瞬間の感動と言ったら、ものすごい興味深い世界でした。リンクしている。そんな気分を感じながら物語を書くなんて、この先もあまりできない貴重な経験です!

    読む専になってからは、皆さんの書くのは同じ前半なのに、全く違う展開に毎回驚きました!参加されている作家さんのレベルの高さに感動して、すごい作家さん達と一緒に企画参加させてもらってたんだと、嬉しい気持ちでいっぱいでした!

    私もいつか皆さんのようになりたいですー!

    最後はスマホを握りしめて、スーパーの駐車場で涙した作品もありました。読み終わった後、しばらく余韻を味わうような作品にも出会えました!

    本当に楽しくて勉強になって、素晴らしい作品に出会えた二ヶ月間でした。

    関川さん、心から感謝申し上げます!
    本当にお疲れ様でした!

    読ませていただいた参加者の皆皆様、本当にお疲れ様でした!
    そして、感動しました!

    素敵な作品本当にありがとうございました!

    次回も読み専で参加したいです!
    (え? もうええって? 今度は大暴れしないで大人しくしていますう!読み専参加勝手に次回もしちゃいそうです!楽しかったんですー!)

    心より、感謝を申し上げます!
    ありがとうございましたー!
  • 関川さん、本当に最後までお疲れ様でした。
    H&H2大盛り上がりでしたね。

    ラブコメ、飯テロ、次は何でしょうね?
    宇宙に行きますか、SF? 
    ……いや、ないな(笑)
  • 和響さんありがとうございました!
    新たな作品、力強く情感溢れる作品に着々と成長してますね!
    そんなきっかけになったのもまた嬉しいことでした。
    次回やるなら、もっと単発で短いものに。
    その時はぜひ書き手としても参加してくれると嬉しいです!
  • 出っぱなしさんありがとうございました!
    次は何して遊びましょうかね(笑)
    しばらく検討会議でも開きましょう。
  • わたしが上の句を読んで、下の句を投稿してもらう。字数も少なくて参加しやすくて格調高く雅な感じ。
    画面の感じが凄そう。
  • 第一句 お題

    キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
  • こんな感じなのかな。
    やりませんが。
  • 発句を、受けて!

    その横で泣く
    愛の結晶

    こんな感じかな?

    関川さん、お疲れ様でした!
    楽しかったです〜!(๑˃̵ᴗ˂̵)
  • 風鈴さんありがとう!
    楽しいのが大事。
    世の中それでなくとも辛いことも多いしね!
  • おお!
    短めなら、また書き手参加もしたいかも♡

    今回はお仕置き部屋に行きたすぎておふざけがすぎちゃったから\(//∇//)\

    次回は真面目キャラで、登場しようかなっ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

  • でも、中編作品の宝箱みたいな企画でした!

    それもそれで、本当に素晴らしい体験でした(#^.^#)

    ありがとうございました♡♡♡
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く私に振るう
    鞭の味わい
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
    蓋の緩んだ
    びゅんびゅんチョッパー
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
    くさや ホンオフェ
    シュールストレミング(※)

    (※)発酵して膨張した缶が爆発済みであることを字余りにて表現しました。
  • ちょっと明後日な方向の案かも知れませんが、ラフなシェアードワールドっぽい集いなんて如何でしょう?

    参加者同士でお名前を借りたり、身内ネタを仕込んだりするのも、この企画の楽しいところの一つ。
    いっそのこと、各々のキャラクター同士が邂逅しても面白いかな、と。あえて絡めず、並行世界を書いてもいいし。

    本体の作品とノートだけで実施するか、各自の作品立てるのOKにするかは検討した方がいいかも知れませんが…
  • お題ネタの方は、ミステリーとか。
    事件ものでも日常系でも。

    GWのお仕置き部屋のネタの方向性、面白いなと思いました。
    事件を解決してもいいし、真犯人は逃してもいいし、X-ファイルに綴じてもいい。まるで人ごとの日常を描いても。

    短編、独立お題だと1回参加もしやすいですしね。

    と言うのは簡単ですが、またお題主を窮地に追いやる可能性も……
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
    まだまだ増えるぞ
    シェフの関川

    ↑各作品の関川さんがひとつのキッチンに集合したら楽しいだろうなと。これもシェアワールド(笑)
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
    シンクに積もる
    鍋・釜・ボウル

    使った調理器具や食器を洗って片付けるまでが料理ですよ! という教訓を踏まえて。
    びゅんびゅんチョッパーの蓋はきっちり閉めようと心に刻みました。

    次のお題、琥珀さまの「登場人物が参加者」っていうの、面白そうです。初見の人もちゃんと楽しめるように書けたらいいですよね。
    テーマは……ラブコメ・飯テロとしりとりになってますから、「ロ」で始まる何かははどうでしょう。「ロ」で始まる? ロマンス…とか? ロードムービーとか?
    …って自分で発案しといて、超苦手ジャンルだw
  • シェアワールドは面白そうですよね。
    どのジャンルでやるか、ですね。
  • キッチンが
    地獄のようだと
    君が泣く
    な泣きそ競う
    字獄もたのし

    関川さん、参加された皆さま、あらためまして、ありがとうございました!
    楽しい地獄でした。自ら進んでこの地獄に囚われたいって方々がここに集っているんだろうなと、勝手に親近感を抱いております。
  • さすが霧野さん。
    しりとりの伏線に気づいていたとは。
    しかしちょっと惜しかった。
    次のテーマはロールプレイングゲーム。
  • ↑ 今、なんとなく書いただけ。
  • 主人公は関川さん縛りですか?(また、バカな質問を……)
  • 主人公は参加者自身で(笑)
  • ロールプレイングゲームなら、私は道具屋のオヤヂ役がいいな。

    琳さんの『字獄』って、なんかうまいですね。
  • いやいや、ロールプレイングゲームやりませんよ。
    ちょっと言ってみただけです。
  • ・セキカワクエスト
    ・セキカワファンタジー
    ・セキカワドリィ
    ・関川転生
  • ぱふぱふの宿屋はNGですか?
  • パブリックイメージを下げるイベントを回避するゲームなのでOKです。
  • わかりづらいけど女神転生ですよね?
  • 2マッカちょうだい!
  • まぁパフパフならギリでレーティングなしかな? なしであって欲しい。
  • しかしまあ、各参加者が初回で役割の分かりやすいキャラクターを提示すれば、二回目以降は互いのキャラクターも自由に使いつつという形で、シェアワールドでロールプレイすることができるかもしれませんね。
    途中参加の人も、参加回でキャラクターを提示すればいいし。

    お題はその世界で起こるイベントとか、事件とか、なんでもない日常とか。単発でもできそうです。

    と書いてはみましたが、複雑そうな気もします。
    まあ、案出しということで。
  • ロールプレイなら本人が普段書かないようなキャラクターを割り当ててみたいですね。性別も含めて真逆みたいな。
    それなら創作のプラスになると思うんですよ。企画であれば何か得るものが欲しいんですよね。キャラクターメイクの幅が広がるような。
    琥珀さんならオヤジキャラは良いかも。
  • ただわたしの場合、今回の企画でパブリックゲージがかなり上がっていると思うんですよ。だから下がるようなキャラクターメイクは勉強のためでも遠慮したい!
  • ごめんなさい、丸一日考えたのですが、的確なツッコミ方がどーしてもわかりませんでした。

    力不足でごめんなさい。(と言って便乗して自分のゲージを上げる作戦)
  • いやいやいや、笑わせるところじゃないので大丈夫です。
  • なぜか叶さんのパブリックゲージを今回の企画で上げてしまった気がします(笑)
  • 大丈夫!
    すぐに本来のゲージに、戻ります。
  • ヤクルト1000が買えるの羨ましい!
    どこ行っても売り切れてる愛宕エリア‥‥‥。
  • 神寺さん、お越しいただき、またさまざまなお気遣いを、ありがとうございます!
    企画主としても、こんなにバラエティーに富んだ作品が生まれた事、さまざまな交流が生まれたことを喜んでおります。
    次回はまた違った趣向でと考えております。その時はまたご参加くださいね!
  • 時代は再びヤクルトか。
  • フタヒロは二度と使うまいと封印していたヤクルト1000型アビスコネクターを懐から取り出した。ちなみに服を着ていない彼だが、確かにそれは懐から取り出された。

    「ルルンバ、ビビンバ、ビバビバルーン」
    ヤクルト1000型アビスコネクターを股間に装着し、マジカルフタヒロポンに変身。右肩にFと書かれたショルダーガードが出現した。眉間にはエネルギー残量を示すパブリックゲージ。腰には愛用の鞭・デスキリーノ。その瞬間、世界からおよそ5%の魔素が失われた。マジカルチェンジはそれだけ地球に負担をかける行為なのだ。

    しかし悪を倒すためには手段をどうこう言っていられない。悪とは即ち、彼のパブリックイメージを下げる全ての奴らだ。しかしどんなにマジカルフタヒロポンのヤクルト1000力が凄くても、敵は強力過ぎる。

    呼吸をするだけでパブリックイメージを下げてくる悠木軍団総師の悠木。一見無害そうに見えて実はパブリックイメージを周囲から操作してくる愛宕。攻撃こそは少ないものの、一撃が大きい出っぱなし。その他にも琥珀、涼月、神寺、和響など暴発する恐れがあるパブリッククラッシャーが控えている。一人で立ち向かうのは自殺行為だ。

    「友香姐さんを呼ぼう!」
    マジカルフタヒロポンは数少ない正統派正義の味方、コードネームTOMOKAに連絡を取ろうとした。しかし彼は気づいていない。「友香姐さんを呼ぼう!」と思った時点で「友香姐さんにいたぶってほしい」願望がダダ洩れてることを。彼は悪との戦いにかこつけ、無意識に自分の性癖を優先してしまったのだ。

    本来なら初手に打つ手は小鳥丸を呼ぶことだ。小鳥丸ならノートであれだけベタ褒めしたのだからマジカルフタヒロポンへのパブリックイメージは天元突破しているはず。仲間にすれば影となり日向となり動いてくれるはず。

    どうなるフタヒロポン。負けるなフタヒロポン。眉間に輝くパブリックゲージがゼロになる前に、悪を倒してくれフタヒロポン!


    《時代は再びヤクルトか 第一部 了》
  • 「ん? フタヒロポ……ごほごほっ!」

    全粒粉味のキットカットを齧っていた愛宕は、フタヒロポンが登場したという報告を受けて咳き込んだ。再び現れるとは思ってもなかったマジカル展開に、全粒粉味だけでは飽き足らず、大人のハイカカオ味へと手を伸ばして封を開けた。フタヒロポンによって世界の天然魔素が全て失われる前に、キットカットに含まれる『カカオ魔素』を吸収せねば、せっかくここまで操作してきたパブリックイメージが破壊されてしまう。

    考えた末に決断したことは、マイブームの五人娘を召喚するしかない。彼女たちなら、するりとフタヒロポンの耳から潜入し、脳を操って眉間のパブリックゲージを強制的にゼロへカウントダウンさせることができるだろう。のみならず、股間に装着されているヤクルト1000型アビスコネクターですら、内側から膨張破裂させて粉々に壊すこともできるはずだ。

    ――フータヒローくん
    ――関川!
    ――フタヒロ……
    ――せっきかっわさーん!
    ――関川君

    彼女たちを召喚し、まずは練習がてらフタヒロポンに呼びかけるよう指示した。うん、この出来なら大丈夫だろう。あとは、隙ができた時に拗ねたような表情をさせればイチコロだ。

    「あとは、エージェントTOMOKAの動きを封じることにしよう」

    フタヒロポンへの対策を施し一安心した愛宕は、別のエコバックから抹茶味のキットカットを取り出して封を開けた。甘いだけの香りが広がり、戦略を練る思考が低下してゆく。まぁいいや……フタヒロポンへのパブリックゲージを高めているサポーターたちのことは、後で考えることにしよう。

    どうするフタヒロポン。大いに悩めフタヒロポン。マジカルを繰り出す前に、彼女たちの声に憑りつかれ快楽の呪縛に包まれるがいい!


    《時代は再びヤクルトか 幕間 了》
  • ――フータヒローくん
    ――関川!
    ――フタヒロ……
    ――せっきかっわさーん!
    ――関川君

    ああ、天使たちの甘い声が聞こえる。
    これだ。わたしが求めていたものは。
    純度の高い、清純なパブリックイメージの高まりを感じる。
    同時にヤクルト1000がほぼ満タンになったのを確信する。

    今ならば、あの悠木に一泡吹かせられるかもしれない。

    わたしは数十年ぶりに中学生の制服に袖を通した。詰襟タイプの古風な学生服。多少背は伸びたし、体重も増えたが、なんとかまだ着れた。ついでにビニールのスポーツバッグを用意し、今回の勝負で使うカードデッキをしまう。

    向かう先はカードショップ『レッドサブマリン』。
    ここではカードの販売のみならず、対戦を行うスペースも用意されているのだ。

    電車を乗り継ぎ、秋葉原の奥の奥にある廃ビルの二階へとついたのは閉店間際。
    だが予想していたようにそこに悠木がいた。今日は往年の篠原ともえ風の衣装に身を包んでいる。年のせいなのか本人さえも卒業したというのに、実に堂々と着こなしている。

    「きたね、関川クン」
    「ああもあからさまに勝負を挑まれたからにはね」

    「トモカさんは一緒じゃないのかい?」
    「ああ。彼女は巻き込むな。たぶん新作で忙しい、はず」

    「はは、見上げた騎士道精神だね」
    「それに……たぶんこれに気づいていない」

    「それが真相だろう。まぁいい、デュエルを始めようじゃないか。どうやら強力なカードも手に入れたようだしな」
    「それは悠木、あんたもだろう?」

     それからわたしは幽鬼の前にゆっくりとすわり、スポーツバッグのジッパーを開けてデッキを取り出す。

    「さて、どちらのパブリックゲージが先に枯渇するか」
    「ああ、勝負だ!」

    今、デュエルの幕が切って落とされた……

    《時代は再びヤクルトか 悠戯王エンドレスバトル編》


  • 「バトルスタート! 俺はデッキから無作為に三枚のモンスターカードを生贄とし、天空のトモカドラゴンを召喚する!」

    はい、毎度おなじみ解説のアンバー青緑ですけれどね。フタヒロポンは序盤から飛ばしてますね~。ヤクルト1000も満タンになりそうですし。ただまあこれはカードゲームですからね。ヤクルト1000のパワーは関係ないわけですよ。脅しには使えそうですけど、100戦錬磨の悠木には効かないんじゃないかと。悠木と言えば100戦錬磨。これは常識だと思われてますが、実はそうじゃないんですよね。実際、今回のカクコンには最終戦で敗退していますし、過去の2冠も努力賞みたいな特別賞止まり。つまりはハリボテみたいな感じですよ。まあそのハリボテも無い人が多いので突出して見えてますけどね。

    「場に並べた中からトラップカード発動! 私は”見えざるイソギンの触手”で、トモカドラゴンの行動を1ターン制限する。続いてドロー。決戦戦鬼ワキョーでトモカドラゴンに特攻。”見えざるイソギンの触手”の追加効果、ターン制限延長が発動。トモカドラゴンのライフを300削り、決戦戦鬼ワキョーを攻撃表示で待機。ターンエンド」

    悠木のデッキはトラップデッキですからね。そのドロー率は10回引けば7回はトラップカードが舞い込む確率。いやらしいカウンター攻撃は後攻でこそ光るものがありますね。

    「俺はカードを3枚ドローする!」

    これは仕方ないですね。先ほど三枚を墓地に捨ててトモカドラゴンを召喚しましたからね。ルールの都合上、カードは常に5枚と決まっていますから。ただフタヒロポンのデッキはバランスデッキなんですよね。パブリックイメージ重視のバランス型。良く言えば誰とでも戦えますが、悪く言えば決め手に欠ける。SSRカードの召喚をするにはR以上のモンスターカードが3枚必要なんです。戦法がSSR頼りなのにモンスターカードを引ける確率が高くないのは痛手でしょうか。

    「俺はデッキから無作為に三枚のモンスターカードを生贄とし、オベリスクの巨神クリリンを召喚する!」

    おっとこれはフタヒロポン! 確率の壁を乗り越えてR以上のモンスターカードを引き当てたようです。これですよ、彼の強さは。運が味方するんです。これまでに積んだ善行、即ちパブリックイメージの賜物でしょうか。

    「悠木、この凡骨め! 貴様のカードで俺のクビを掻き切ってみろ!」

    ただまあ、ちょいちょいこんな風にフラグ発言をするんですよね~。これだと自分から負けに行ってるような気がしてなりませんよ。

    「場に並べた中からトラップカード発動! 私は”テンプテーション・キリノビュート”でオベリスクの巨神クリリンを寝返らせる! オベリスクの巨神クリリンでフタヒロポンのLPにダイレクトアタック! ターンエンド」

    あ~ほらやっぱりこうなりましたか。オベリスクの巨神クリリンの攻撃力は2500。LPは両者3000ですからフタヒロポンのLPは残り500。これは2ターン目にしてピンチすぎますね。しかもRカード6枚を場に投じていますから、彼のデッキにはモンスターカードがあと4枚しかないわけです。これだともうSSR召喚はよっぽどでないと無理。対する悠木はまだ場に伏せカードがあって次ターンのドローでさらにそれが増えると思われます。まあでもフタヒロポンは主人公ですからね。ここからの巻き返しに期待しましょう。

    《時代は再びヤクルトか 悠戯王エンドレスバトル編 2》
  • おw 天才神寺の参戦( ´∀`)bグッ!
  • まあもうここは企画が終わったあとの決戦場跡地みたいな場所ですし(笑)【天才神寺 大地に立つ!】とか【武蔵野勇者 愛宕見参!】みたいな感じで書き散らかして良いと思いますよ? 関川さん、そういうところは分かってるから。むしろコメントが伸びないと寂しがるし、愛宕・神寺の両名に、二日に一回は書き込むことを命じる(笑)
  • 神寺さんの参戦でますますカオスになりそうな(笑)
  • ↑嬉しいクセにw
  • 神寺さん( ´∀`)bグッ!
    いやいや、節度とかいらんと思うし(笑)
    むしろ私が率先して崩壊させてるしww
    神寺さんって作品ははっちゃけてるのに本人は生真面目だから可愛い僧侶さんだw
    「あたごー、あたご起きてるー? アンタも書くんだぞー」
  • 「めちゃめちゃ良い短編じゃないですか。
    ここに晒すだけではもったいないですよ」

    というカードをテーブルに伏せると、関川はニンマリと笑った。
    どうやらまだか逆転の可能性が残されているらしい。

    これでターンエンド。
    残り500からの逆転劇を見せてやろうじゃないか。

  • 「トモカドラゴンは麻痺、巨神兵クリリンはテンプテーション。ならば、和響でフタヒロポンのLPにダイレクトアタック!」

    あ~フタヒロポン絶体絶命。残りLPが200になりましたね。なにかトラップカードを伏せてたようですけどカウンター系じゃなかったようです。

    「デッキからカードを一枚ドロー。私は”永久欠番のH”を防御表示で待機。ターンエンド」

    おっと悠木が優勢なのに守りを固めましたね。何か感じたんでしょうか。それに対するフタヒロポンはニヤニヤを崩さず裏拳で虚空を打ちつけてます。妄想で誰かと戦ってるんでしょうね。見なかったことにしましょう。
  • 「残りLPは200、状況は絶望的……だがそこからの逆転劇こそ、カードバトルの醍醐味、そうじゃないか? 悠木さん」
    「なんだか負けフラグにしかきこえないけどね」

    「それはそうと、あそこでこちらのバトルをじっと見つめている坊さんはキミの知り合いかい?」
    「ああ、神寺さんだね、この界隈ではちょっとした有名人さ」

    「そうなの? なんだかあまり真剣に見てて落ち着かないし、さっきからなんか独り言みたいな会話してて落ち着かないんだけど」
    「集中力が足りない証拠だね、さっさと次のカードをドローしてくれ、もう負けは確定しているんだ」

    まぁそうかもしれない。
    だがまだカードにはSSRが一枚入っている。逆転の目があるとすれば『聖女・涼月工務店』のカード。このカードには巨神兵への錯乱効果が付属している。これを引くことができれば、一気に逆転の芽も出てくるのだ。

    「カード、ドロー!」
    高らかに宣言しカードを引く。こい! こい! こい! 涼月!

    あ。微妙なカード引いた!

    『夏風にそよぐ風鈴』

    特殊効果は……特にない!

    「どうやら、勝負はついたようだ」

    悠木がくつくつと笑いながらそう言う。

    「いや、残念だがこの勝負は流れた……」
    「え?」

    「なんと奇妙な偶然だが、遊戯王を書いていた高橋先生が亡くなったそうだ」
    「え……」

    わたしたちの両手からパラパラとカードがこぼれた。

    「本当に偶然だが、そして漫画も読んでないし、アニメも見ていないので恐縮至極だが、ご冥福を祈ろう」
    「ああ、それなら戦っている場合じゃなかったな」

    「黙祷!」
    神寺さんの言葉にその場に集っていた面々が静かに目をつむる。

    ご冥福を。

  • 確かにSSを書いている場合でも遊戯王をプレイしてる場合でもなかった。高橋先生――!
    悠木の脳裏に高橋先生との思い出が走馬灯のように駆け巡る。

    ……特に思い出は無かったので走馬灯は1秒で霧散した。

    フタヒロと同じく漫画を読んでいないから当然だ。アニメはDVDで見たが、麗しの海馬社長様が出ていないシーンは全てスキップしてる。

    フタヒロと悠木は微妙な空気の中、バトル会場を後にしたのだった。後に残るは熱心に経を唱える神寺のみ。この物語は般若心経とともに幕を閉じ――

    ――ると思われた、そのとき。

    ひとつの影が観覧席からバトル会場へと飛び降りた。愛宕だ。バトルにつけ入るスキを虎視眈々と狙っていた彼は、とうとう最後まで介入することができなかった。しかしそんなことを気にしたそぶりもなく、フタヒロの手から離れた『聖女・涼月工務店』のカードを懐にくすねる。

    そう、彼はマサミと涼月が大好きなのだ。マサミと涼月を思うだけでご飯三杯はいける。マサミと涼月の写真だけで一日六回はヌけた。目的の物を入手し、素早く会場を去る愛宕。そしてすべての観客もこの場から退場。

    人のいない空間で、『夏風にそよぐ風鈴』が寂しく舞っていた。



  • 《時代は再びヤクルトか 完結》


    CAST

    フタヒロポン 関川 二尋
    悠木総帥   サンドラ・ブロック
    愛宕     愛宕平九郎
    坊主     神寺茉莉

    監督     関川 一尋

    提供     作者と読者の関係を三ツ星で科学するカクヨム
  • 全異世界が泣いたっ! (´;ω;`)ウッ…
  • こんな結末が待ってたなんて (´;ω;`)ウッ…
  • 参戦する前に完結! (´;ω;`)ウッ…
  • はい、解散解散。
    明日は土曜だし、そろそろ関川さんが新しいノートを立てる時期ですよ、っと。
  • 知らなかった  (´;ω;`)ウッ…
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