「生きぞこない☠ゾンディ―」という作品、一応、反響等から見て私の現時点での代表作ということになるようです。

「ゾンディ」シリーズは35歳のおっさんゾンビである泉下巡が、さまざまな人と出会い、事件に巻き込まれ、時には戦うといったごく単純な構造のエンターティメントです。

シリーズ構成は長編が「生きぞこない☠ゾンディ―」(約22万字)「ゾンディー2心臓いっぱいの愛を」(約24万字)「ゾンディー3早く墓場に帰りたい」(約44万字)となっており、一応、三部作の形を取っています。

このほかに登場人物の一人、涼歌の視点から描いたスピンオフ短編「咲きぞこない✿ファンディ―」と、中編「EXTRAシーズン#1レイトサマーブルース」の2作があります。

ジャンルとしては一応、ハードボイルドを公言しているものの、できるだけ幅広い層に読んで欲しいという思いから「大人のファンタジー」というちょっとずるいカテゴリ解釈をしています。エンタメという枠内でミステリー、SF、ホラー、ファンタジーをぐちゃまぜにしているわけです。

シリーズの1は一応、ミステリ寄り、2はアクション寄り、3はかなり曲がってSFファンタジー寄りとなっています。それは「基本設定から極端にはみ出さずにどこまで広げることができるか」という挑戦でもあったのですが、結果としてもやっとした感覚を残す結果となったことも否めません。

スピンオフは気楽に読める番外編、EXTRAシーズンは、比較的原点に近いものをやろうという作品で、特に「レイトサマーブルース」は、故・平井和正氏の「サイボーグブルース」という作品からインスパイアされたイメージを元に書いた、私なりの異色ハードボイルドとなっています。

さて、現在のところこんな感じの「ゾンディ」シリーズですが、この先、新たな展開はあるのでしょうか?もしまた、新鮮な設定が浮かんだ折には、形式は未定ですがおなじみのキャラクターで皆さんとお目にかかれるのではないかと思っています。というわけで拙い自作解説、未読の方も含め、読んでいただきありがとうございました。

                             五速 梁