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探偵以上 あとがき

ようやく完結した「探偵以上」ですが、今作は今までで一番、反響があった作品であるのと同時に、一番執筆に苦しんだ作品でもありました。
「チーム物」をやってみようと人数を五人にしたのはいいのですが、さて能力や性格をどう振り分けようか、何も考えずに見切り発車してしまったのです。
さらに主人公が今まで自分が書かなかったタイプ…つまり自分と共通点が無いタイプの主人公だったので、書くたびに試行錯誤する羽目になりました。
しかし不思議なもので、読者から支持が得られ始めると、キャラクターも自然と「らしく」動くようになって来ました。
そうなると、どういう場面でどう活躍させるかという判断も、なんとなく自然に思い浮かぶようになり、書き続けられそうな目処が立ってきました。
しかしキャラに愛着が沸き始めたのに反比例して終盤の執筆はひたすらきつく、「早く終わってほしい」とそればかり思っていました。
そんな感じで紆余曲折を経て完成した本作ですが、終わってみると「これって意外と広がりがあるんじゃないか」と可能性を感じる作品にもなっていました。みなさんが最後まで楽しんでいただけたのなら、私も苦労して執筆したかいがあったなあ、と自分で自分をほめてみようかなと思っています。

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