「機械人間と生身の人間が殴りあったらどうなるか?」
この馬鹿馬鹿しい空想をとりあえず書いてみようと始めたこの話、まさか35万字にもなるとは思ってもいませんでした。
ディティールがほとんどない(これはわざとで私の小説のよくも悪くも特徴なのだけれど)にもかかわらず、これほど長くなってしまったのは、ひとえに力不足だと思っています。
だいたい、金属の拳で生身の人間が殴られたら死ぬに決まっています。そこを何とか誤魔化して格闘エンタメにできないか…という実験だったのですが、うまくいったかどうか。
一読してわかるように、カテゴリーは一応、SFとなっていますがSFらしい部分はほとんどない、どちらかというとおとぎ話に近い内容です。科学的にはもちろんのこと、お話としてもおかしな部分が満載で、突っ込まれたら困るほどです。
お話としておかしな部分は徐々に直していこうと思っていますが、非科学的な設定は極力、そのままにしておこうと思っています。
とにかく読んで、映像を思い浮かべて、それでなんかあり得ない戦いを見た気になる。そんな小説であればいいなと思っています。