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箱庭のリインカネーション 完結にあたって

5月から始めた連載でしたが、おかげさまで完結させることができました。

正直こういう内容って書いていいのかなとか、顰蹙を買うんじゃないだろうかとか、そもそもこれミステリーなのかとか色々考えてしまって何度か消そうとしたのですが、最後まで書ききることができてよかったと思っています。
というか自分の文章力のなさを如実に感じております!!どこかでリベンジする機会があったら書き直したい限りですね……。

気が向いたら他者視点の話もそのうち更新するかもしれません。
その時はよろしくお願いいたします。







ここからネタバレを含んだ登場人物紹介になります

真崎弥孝≒浅間翼
 様々なものを呪いたいと思いつつ、憎みきれずに物語に落とすしかなかった、物語に呪われ、物語に愛された男。
 彼の場合はとにかく心の根っこが優しすぎて、悶々とした感情を物語に書き写してそれを捨てることで自己を保っていたような節があります。弥孝としての人生は、多分浅間が一番欲しかったものだったんじゃないかと……。誰かに甘えてイライラしても受け入れてくれる親がいて、ダメだと指摘してくれる家族がいて。それが一時の幻想だったとしても、幸せだったのだと思いたいです。
 物語の最後は、彼なりの死んでいったものたちへの、そしてこの世界を生きる人たちへの弔いのようなものでした。
 ちなみに彼の名前は「真」っ直ぐな本心と親孝行の「孝」です。浅間=あさましいのイメージ。どこか他人を下に見ていながらも自分の浅ましさを自覚していた彼にはぴったりの名前だったんじゃないかと思います。

結世逢華≒馬場幸哉
 愛する人の全てを愛せなくても、それこそが愛であると信じた人。
 彼の人生は本当に悲惨としか言いようがないと言うか、けれどその悲惨さに対して自覚もなく大人になって、周りから悲惨だと指摘されてようやく自分の置かれた環境を理解するような、ある意味純粋である意味空っぽな人でした。楓織さんとの出会いによって、それは埋まったようにして結局は別の空虚を手にしただけだったかもしれませんが、それでも彼は自分を見てくれる人を愛したかったのだと思います。
 彼が主な視点で現代と過去を結ぶ役割を果たしていたので、世界を結ぶという意味でこの名前になりました。

塩見楓織
 優しさという名前の過激思想女
 禁忌に限りなく近い救いを求めている、この物語の中でかなりの”イかれている”女性です。一見は普通のオタクよりで、ちょっと理想が高いだけの人なんですが、いくところまでいってしまうとこうなったんだろうな……と。
 と言っても彼女もなににもすがらずに生きることはできなかったので、ユキちゃんのことをもとめて、死体になろうと拾いに行ったのだと思います。愛って怖いね。

厚海夏萌≒辻江舞花
 選んだ道こそ少し歪んでしまいがちですが、どこか普通の人に一番近く、普通の優しさを持っていた人だと思います。多分困っている人がいたら手を伸ばしてしまうタチについてはユキちゃんに近いんですが、手を伸ばす方法が少しアングラというか……。彼女も彼女で家族を求めて過去でも現代でも家族ごっこをしていましたが、この物語では少し歪んだ「家族が欲しい」という願いを持っている人が多かったので、その中で一番スタンダードなその願いの持ち方をしていたと思っています。

望付一夜=波縹璃律
 仕立て上げられた神様
 物語のポジション上、彼はヒール役なんですが、じゃあカオリさんと彼、どっちが間違っているか?と言われるとなんとも答えを出し難いというか、答えを出せない。やったことで分別をつけるしかない、という役割の人間です。彼も彼なりの理想主義者ではあって、ある種両親の被害者でもあるのですが、自分の体のせいで親を苦しめているという自覚があったからそれに乗っかって歪んでいくしかなかったんですよね。実を言うと普通に男の子として扱ってくれていたカオリさんに対しては恩義を抱いている節はありました。

枚方誠央≒谷垣有渡
 利用され続ける弱者
 この物語の中である種過去も現代も一番普通のポジションにいた少年です。ああいう助けを求めている子供って、良くも悪くも利用されやすい上に、利用している側が正当性を主張できる上、されている方も恩義を感じて違和感を抱いてもNOと言えないんですよね……。
 彼の場合、最後の最後にやっぱりこれは間違っている!と思って行動しているのですが、時すでに遅しなことが多いです。不憫だな……。

唐栗日麻里≒岩嵜紀子
 誠央と同じく利用され続けた弱者で、彼女の場合は直接的に誰かに危害を及ぼすことをさせられるという本当に不憫なポジションになっています。物語の都合上あまり彼女のことは深く掘り下げられなかったのですが、少々依存体質なところがありまして……。ダメ男に引っかかるタイプです、

チーさん
 めちゃくちゃかわいそうだろこの人。かわいそうすぎてあんまり彼については考えたくないです。最初のプロットだとアイカ=ユキちゃんと気がついて以降出番がない予定だったのですが、あまりにもかわいそうでもう一度会わせることにしました。

宮本羽瑠奈
 初恋を恨み続けている少女
 正直彼女と弥孝の関係性を描きたいがために始めた物語だったりします。もし好きになった男の子が、自分が一番大好きでそれでいて一番恨んでいる存在だったら?という問いを描きたくて……。思ったよりも彼女は強い子だったのですが、それは叔父に強いねと言われた自分自身を信じてきたからだと思います。


他にも色々と語りたいことはあるのですが、まずはこのあたりで……。
いずれまたどこかでお会いできたら幸いです。

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