私は邦楽ロックが大好きだ。
ロックというジャンルの中でもそのテイストは細かく別れており、私自身はオルタナ系と言われるものが特に好きだ。
オルタナ(オルタナティヴ)というジャンルは、一言で言うとアングラ的な音楽だ。
流行りや主流からの一線を外れ、己の世界を突き詰めて表現する曲だと言っていい。
だからなのか、いわゆる一般受けするようなものが少ないのが印象的だ。
小説で例えると、純文学の雰囲気を持った攻撃的な物語かもしれない。
己を主体で表現し、理解してくれる人に届けられればそれでよい、と。
だが、もしそれがプロになるとすれば、そこから何かが変わって行くのだろうか、といつも考える。音楽のジャンル以外でも。
だからいつも答えを探すように書く。
一人の登場人物にその難題を背負わせ、物語を追うように書いていくと、その答えが見つかる気がして。
私に創作関連の小説が多いのは、きっとそのせいもあるのかなと思う。
「異世界アーティシズム」はその根本的な物語の一つで、その答えが自分の中で浮かび上がった作品の一つだ。
答えはいくつもあり、それぞれの人物がそれぞれのジャンルでそれぞれの難関を乗り越え、答えを出して行く。
そんな作品を今後も書きたいなと思う。
ということで、そんな作品のニュー挿絵描きましたぁぁ!!
異世界アーティシズム
https://kakuyomu.jp/works/16817139557184250943最終章 5.サンダリアン
https://kakuyomu.jp/works/16817139557184250943/episodes/16817330658830436687タイムラプス
https://www.youtube.com/shorts/48ED-MO8UrI今回はサンダリアンの単独絵。
彼の悲愴に満ちたシーンなのですが、敢えて顔は出さずに後ろ姿で。
背中で語る男はいいで……
今回はふわっとした絵画チックなイメージで仕上げてみました。
雰囲気を出したい時によくやる塗り方です。
すべてをとりあえずぼかす!!(荒業)
サンダリアンはかわいいのでとても好きです。
例えばですよ、サンダリアンが超イケメンで、ハイスペックで、ダンディーで、スパダリで完璧だとすればそれは出来杉君と同じであり、私的には魅力をあまり感じられないのです。もちろんイケメンは好きですが、何かしらの短所があるからこそ魅力が爆上がりするわけで、愛しく思えるのです。
出来杉くんもしずかちゃんが好きで、のび太に「あいつめええええ!!! いつもしずかちゃんとイチャコラしやがってえええ!! あ、いけない、また僕はこんなことを……。僕は出来杉だ。みんな(視聴者)の期待に答えないといけないんだ……」という腹黒い負の感情と彼の役割との葛藤を密かに持っていると明かされれば、どうでしょう。急に出来杉君が愛おしくなりませんか。応援したくなりませんか。あ、これって完全に報われない男のルートやん……しかももう、ドラえもんじゃない感じ。
サンダリアンの場合は、劣等感の塊で、自己肯定低すぎ問題、弱小剣士だったわけですが、長所を見ると、人懐っこさや正直者、単純さや、実直さという人柄を持っています。完全に年上のおねーさんから可愛がられるタイプです。はい、年上のおねーさんです。
なぜか出来杉君語りで荒ぶっていましたが、出来杉よ、きっとまたいい子がいるさ……
ということで、次回でニュー挿絵は最終回です。
いつも見てくださる皆様、ありがとうございまっす!!