赤宮 里緒

思いついた文章を載せる短編集です。ジャンル雑多。

嫌いなボカロPがいる。その人の作る曲は全て、嫌いだ。

治らない病と悪化する症状。思い通りに行かない生活の中、「小説」に再会した彼女はある夢を抱いた。だが、彼女にとって夢とは、欲とは、あまりにも眩かった。

小説が書けないスランプに悩む高校2年生の少女の前に、一匹の妖怪が現れる。妖怪の知る過去の話をもとに小説を書くためにひとりと一匹は共に過ごし始める。小説は、創作とは何か。少女はある…

暑さが続く9月の終わり。授業中に鳴き始めた時期外れの一匹の蝉の声に、高校3年生の舞は形容しがたい感情を抱いた。秋がまだ訪れない空の下で、蓋をしてきた己の想いに気付いていく。