小説に評価をいただけないのは、
自身の文章能力やエンタテイメント性を学んでいないということも、原因だと分析する。
だが、一番大きいことは、ジャンルの需要がないのだと思う。
――逆ハーレム。
はあるだろう。
だが、
――バイセクシャルの逆ハーレム。
を、人は望まないのだろう。
主人公の女性を男性全員が好きでいて、その男性たちもお互いを好きでいる。みんな仲良し。
ノーマルも出てきて、ボーイズラブも出てきて、おまけに大人数を同時に愛している。
近日のニュースで、同性同士の結婚が日本でも認められるかもしれない。
ということがあった。
まだそのレベルだ、世間は。
バイセクシャルの複数婚など、未知の世界だろう。
早く生まれすぎたのかもしれない、自分は。
たとえ、このジャンルを望んでいる人がいたとしても、ストーリーの流れ的には、嫉妬して取り合うとかでないと、物足りないのだろう。
そんなものは、筆者は絶対に書きたくないのだ。
面白くも何ともない。醜いだけである。そんな荒んだ気持ちにはなりたくない。現実だけで十分だ。
わざわざ時間をさいて読む小説は、あり得ないほど幸せであってほしいのだ。
だから、精神衛生面上――自分のために小説を書く。
私は世の中でただ一人要望する。仲良く手を差し伸べ合う、バイセクシャルの複数婚というストーリーを。