今は新しい知識を得たり、
何かを学んだり、
今まで知らなかったことを知ることが大好きで
勉強熱心だなお前はとよく言われるものの、
義務教育時代の勉強は大嫌いなこと動かざること山の如しの私が、
非常に珍しい作品を読んで来ました。
不思議です。なんの運命に導かれて読む気になったんでしょうか。
いわゆる……「こうやって勉強したら楽しく学べる!」
「学ぶって楽しい!」系の話です。
多分義務教育時代の私が目にしたら舌打ちしてたレベルで大嫌いなフレーズです。
しかしながら、義務教育時代を卒業し、大分精神的に大人になった(?)今の私は、本当に「学ぶとか、新しく知るって本当に楽しいよ!🥰」と思っており、
そういった所からふっと読む気になったのかもしれません。
いわゆるカリスマ塾講師の「こう思うな! こう思ったら楽勝だ!!」みたいなあのテンションが大嫌いだった私ですが、
実はこのお話、「こう思うな! こう思え!」と言うてくる人が出て来ます。
でもなんか……いいのですよ。
この方が、塾講師でもなんでもなく、単に図書館でゆったり過ごしているおじさんで、勉強というものと向き合って来たこともなくて、「勉強したいけどどうすればいいのか分からないよ……」って手の付けようすら分からないレベルの少年を見て、仕事だとか、金だとかではなく「何となくほっとけないやっちゃで」という親切心から、色々と勉強の取り組み方を教えてくれるという、この図式がいいのです。
金を貰ってる塾講師が熱く語って勉強方法押し付けて来ても暑苦しくて鬱陶しいだけなのです。あいつらは生徒のレベルを上げるのが仕事だから情熱傾けて来るので、とにもかくにも受験生だから勉強せねばならんか……と強制労働のように受験環境に投げ込まれた者からすると、こっちが学ぶ気が無い限りは本当に鬱陶しいのです。
しかし、この主人公は「成績をあげたい。問題を解けるようになりたい」と心から自分で望んでいました。
そういう時に、「またなんか悩んでんのか。どれどれ見せてみな😊」とか気に掛けてくれる正体不明のおじさんは、
物語的に見ても「素敵な人だなあ✨」と感じて慕えるので、
いわゆるカリスマ塾講師蕁麻疹を持つ私でも、この人のこの自然体な様子で、「この人の話なら聞いてみたい」と思わせてくれるような雰囲気がとても素敵でした
知りたいなーと思った時に、
教えてくれる存在は、
本当に嬉しい、有難い存在なのですよ。
今の私はそれが分かります。
この主人公の「知りたいのに誰も教えてくれない……」っていう状況には、もしかしたら共感を持っているのかもしれないです。
私はその時田村さんのような人に出会えなかったので、結局義務教育時代の勉強は大嫌いなままでした。
でも今は学ぶことが大好きになったので、暇な時とか本屋行って、参考書とか見るとすっごい面白いのです!!✨
こうしたら楽しく覚えられるぞ! とかいう参考書みても「ほんまや!!✨」などとニヤニヤして小一時間読み込んだりしています。
我ながら義務教育時代にいた心の不良がどこへ旅に出たのか不思議なくらい、素直で好奇心旺盛で学ぶことって楽しい!などと言える子になったものです
もう一つ重要なのが、一人、主人公が好意を持つ、女の子が出て来ます。
それが全ての理由ではないのですが、主人公が受験頑張りたいと思った理由にこの成績優秀な女の子と一緒の学校に行きたいという理由が最初はありました。
これね……。
多分私、その上記の学ぶ面の描き方はすごく好きだったのですが、
もしこの話でもっと主人公とこの女の子の恋愛面とかが「勉強と共に、恋も育って行った」みたいに描かれてたら、
多分見るの最初でやめたと思います😇
だって十代が勉強も恋愛も上手くやろうなんて考え方舐めてるもん。
大人はそういうこと出来ますが、
恋愛を真剣に子供がしたら、勉強は疎かになります。
この話は勉強の取り組み方を、ストーリー性と共に語っているのが素敵なのです。
女の子との恋愛まで物語に組み込んだら、ごっちゃごちゃします。
恐らくそういう風に見たかった、或いは書いてもらえたら嬉しい人もいると思いますよ。
しかし私はこの話では「勉強の取り組み方」を真剣に見たかったので、恋愛にチャラチャラする様子とか組み込まれてたら正直「もうええわ」ってなったと思います。
なんとこの話、最初はこの子の為に頑張るんかな? と思わせといて、
主人公はただ、本当に自分の為にひたすら頑張るのです。
今まで勉強をしてこなかった自分を根本から変えたい、
何かそれまで感じていた閉塞感から抜け出して、別の世界を見てみたかったのかもしれません。別の世界を見る為には、知識も必要なんだと気づき、知識を得る戦いに出たわけです。
自分自身の為に、頑張ってる。
この描き方がとにかく良かった。
結局この女の子との恋愛面は、ほとんど出て来ません。
しかしながら、勉強をしながら徐々に考え方、物事の受け止め方すら変わっていく主人公にとって、最初は自分と違う星に生きてる人なんじゃないかとさえ思っていた優等生の彼女が「一緒に辛い受験を頑張って戦ってる親近感」すら覚えるようになるという、親しみが湧いて来るという描写になってるのは非常に見事でした。
恋愛に一切頼ってない!!👏
それでも、彼女が、勉強を頑張って成績上げて来てる主人公に「同じ学校への入学を目指して頑張っているひと」という事実から、終盤にかけて「お互い頑張ろう」と時折見せてくれる優しさは、十分に魅力的で聡明な少女だということが伝わってきます。
何でもかんでも、要素として作品に書き込むのではなく、
一つの描きたいことを集中して描き切る。
これが見事に達成されてた、とてもいいなと思った作品です。
Gakuさんの
【教科書で見えてる世界が違うって、誰も教えてくれなかった。】
人間って本当に、いつ、誰に出会えるか
なんだよなぁ……✨