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ツキも実力も無い僕は、その日何かを引いたらしい。 あらすじ?

ある宇宙で、数京回の輪廻を繰り返し、神へと至った魂。
新人女神 マジッカ=ヘタ=ケイケニャン=シヴ
神として徳を積むため管理世界を創ろうとしていた。

神としての徳を積む為に、生物を繁殖させて輪廻を繰り返す魂を育む世界を創らねばならない。
彼女は、そっと本を開く。
『原生生物にも理解できる宇宙構築論』

基本項目:最初に、宇宙を創るフォーマットには基本がある。
物質に、過剰な力を与えると燃えてしまい、それは他のものにまで影響を与える。
また、素粒子すら運動できない、低温では、変化をしない。
そのバランスが、重要だ。

そして、それ以外の機能付加をする事もできる。だが、それを行うと、神はずっと神気を供給せねばならない。
それは将来、複数の宇宙を管理する時には弊害となる。
その点は、古代神オーディン様の創る世界を参考にすればよい。

そう、構築する世界の中心に必要なものを与えて、一気に反応させる。創造する世界に光を起こし、放って置くのが効率的だ。

だが、宇宙は効率的でも、魂の進化においては限界があることが判っている。

そこからが、管理者の力。
かと言ってあまり、手を掛けすぎると、上手く行かなくなる。
そして、ホルンを鳴らして、ラグナロクを起こすのは愚の骨頂だ。また一からになる。
そう、この本を読んでいる新神君のために言っている。

その教えに従い、世界を構築する為。
禁忌とされていることを知らず、新神女神は色々な世界に穴を開けて覗き、参考にした。

それが、プリモス=ムンダスデオリュームと名付けられた世界。

その破られた禁忌が、一人の少年を救い、人生を少し狂わせる。

彼女は、当初先神の世界を参考に世界を創る。
だが数億年後。
発生した生物世界は弱肉強食。
強きものが、生き残る脳筋世界。

彼女は悲観する。
もう少し、知力を持つように微調整。
だが、生まれた生き物は、知性が成熟するまでに殺されてしまう。
そのために、オプションで追加されたスキルシステムと、それを動作させる魔力。

強い動物に負けないように、石でも投擲をすれば、スキルが発動して魔獣を殺す。
そう今度は、動物が一気に駆逐された。
そのために、また条件を付けた。
スキルの発現率を、人口全体の十パーセント程度に変更。
そして、成長制限を付ける。

だが、不安な彼女は、バランスを取るために、動物たちも魔力に適応させると、魔力を体内に蓄え、魔獣化をしたものが現れ始めた。これにも、変化数や繁殖に制限を付ける。
飛び抜けたものには、魔獣にも知性を与え、むやみに生物を襲わないように設定。

だが、また予想外に知性種の人類に近いが、魔獣に属する魔人族が生まれて、彼らは思ったより強くなる。
だがスキルの上限を取り払うと、人類がまた強くなりすぎる。
そして、他の神が創っていたダンジョンシステムをパクリ。修行の場を創る。それに対してご褒美まで用意。
最奥にまで到達した者にだけ、恩恵を与える。
その修行の場は、世界中の陸地に散らばらせて、最大十個。
踏破されれば、一定期間消滅をする様に設定。
作製時に、神気は必要だったが、後は魔力がそれを補ってくれた。

そうして何とか、バランスは取られた。
予想以上に殺伐とした世界にはなってしまったが、彼女は満足をする。

無事に、輪廻も周り、彼女の徳は積み上がり始めた……

だが、人類は歴史の中で知識を積み上げ、国を造り、武器を作る。
そして、エルヴィーラ歴八百年頃、急激に魔獣が駆逐されてバランスが崩れ、魔物に対する保護プログラムが発動。
強個体が生まれ始める。

その個体は、人類を追い詰め始める。

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