昔、誰かが言った。『人生は死ぬまでの暇つぶし』だと。
ある日、地球に黒い霧が降ってきて、世界が変わった。
モンスターが跋扈し、魔法が使えだした。
そして、おれの腐った人生が、輝き始める。
こんな話、興味あります?
三つ同時公開だと大体、行き詰まるんですよね。
そう、後悔をするんです。
本文の一部はこんな感じ。
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そう、静かに世界は変わった。
「山上君。君ねえ皆八時前から来ているんだ。今何時だと思っているんだね」
「八時四十五分。僕の始業時間は九時なので、十五分前ですよね」
「君はそれで良いかもしれないが、皆はすでに仕事をしているんだ。悪いと思わんのかね」
「思いませんね。そう思うなら、正社員として雇ってください」
「ちっ。報告をするからな」
一応現場の上司が、そう言って目の前から離れる。
「けっ、机の角に、小指でもぶつけっちまえ」
そうぼやきながら、椅子へ座ると、「ぎゃあ」と悲鳴が聞こえる。
「大丈夫ですか?」
「机の脚に小指をぶつけた。畜生」