黒崎リク

大正末期の日本。英国帰りの若き心理学者の当麻榮介は心霊研究に傾倒し、『心霊先生』と呼ばれていた。ある日、当麻は鍵のかかった自室で血塗れの学生・支倉清一に遭遇する。清一は「僕の身体…

　遥か昔、世界は混沌としていた。巨神・盤古《ばんこ》により世界は天と地に別れ、盤古の身体からできた五つの山・五岳と、陰陽の気を巡らせる四柱が世界の均衡を保っていた。 　天に近い五…

　はるか昔、暴君に仕えていた呪妃（じゅひ）は、恐ろしい呪術で多くの人間を暗殺してきた。冷酷な呪妃は下僕の青年・小華（しょうか）を気に入っていたが、反乱の際、彼に裏切られて投獄さ…

新宿の地下に広がる城塞都市『常夜街』。日本の九龍城とも称される入り組んだ魔窟には、人間でない者が多く暮らしている。 人間の少年・王大河（おう　たいが）は、幼い頃に薬屋『蓮夢堂』…