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ついに抗癌剤治療が始まりました

ああ、あの地獄に自分は戻ってきたのか。再発とは何たる不幸。そんな思いが初めは強かった。しかしむしろ、治療が始まってしまった今となっては、そんなことを考えている余裕すら懐かしく感じる。
前回ちらと書いた「大量メソトレキセート投与」というものだが、今回は36時間もかけてゆっくりと、プロビアックカテーテルから静注していった。前回他の薬と併用していたこともあって、自分の記憶の中では治療中最大級の難所というイメージがあったが、実際は少し違った。「辛さ」の種類が違うというか。もちろん他のことなど何もできなくなるくらい体力は持っていかれたが、今回はなんと、その辛さを自覚し考えるだけの微妙な気力を残してしまったのだ。「自分は今なにもできる状態にない」「ひたすら楽しみを奪われた状況にいる」そう考えるだけの気力。他のことを楽しむ気力もなしに、こんなことを療法中ずっとぐるぐる考えていたものだから、とにかく辛かった。辛いだけだった。辛かったということしか記憶になく、実に見入りのない治療となった。
さて、ひとまずメソトレキセートは終わり。その余波による体力の消耗も少しずつ回復してきたところでこれを書いている。これから週単位での細かい治療方針はまだ聞いていない。しばらくは聞いたことのある、さらには使ったことのある薬が続くようだが、果たしてどこまで、自分の好きな、この創作活動を続けられるだろうか。書きたい話が山積みで、体力、気力、時間、脳味噌、腕が足りない。
実は学校でひたすら退屈な時間に書き溜めた原稿が、数万字は溜まっている。ここに公開しているものは自分が書いたもののほんの一部に過ぎず、今すぐにでもお披露目できないのがとにかく歯痒い。
そんなことを考えているうちにも、また新しい創作のインスピレーションは滾々と湧き続けているわけで。
一体どうしたらいいのやら。
腕と脳味噌は、なにせ2本と1つしかないのだから。

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