• 二次創作
  • 異世界ファンタジー

ifワールド〜カエデがビャッコとくっつなかった世界線〜

早速題名に沿って。
もしもカエデが何らかの理由でビャッコじゃない四神の誰かとくっついたら?の短めのお話となっております。
注意
まず、ゲンブはどうしても救われません。気を詰めすぎているからカエデ君と接するにはどうしても難しいところがあるしカエデ君もちょっと珍しく苦手としていたところもあるから、ということ。…ということはスザクとくっついた場合とセイリュウとくっついた場合が語られる、ということですな。
あと、ここで語られるお話は全部子供が産まれたあとのお話です。

では、スザクの場合から…



「スーザークー」

「む、なんじゃ?」

「ちょっと図書館まで本借りに行かない?」

「おぉ!いいのぉ!」

「私も行ってもいいかのぉ…?」

「もちろんじゃ!ヒガミは自分で空を飛べるじゃろ?」

「うむ!」

「それならよし!カエデ、準備はできてるんじゃろ?」

「そりゃね!さ、行こう!」



パーク上空

「そういえばヒガミってなんでその話し方なの?パークでもそうそういないよ?」

「ふむ…私もちょっと悩んであったんじゃが、その方がお父さんも聞き慣れているじゃろうし、なんせ個性があるからの!私はこの話し方が好きじゃ!お母さんと一緒じゃからな!」

「全く、ヒガミは嬉しいことを言ってくれるのぉ!よし、今日は美味しいご飯をたくさん作ってやろうぞ!」

「じゃあ、僕も一緒に料理しようかな!」

「私も手伝うのじゃ!」

「なら、2人にも協力してもらって豪勢な料理を作るのじゃ!」

「…ふふっ!スザクは僕と結婚する前と随分と変わったよね?」

「そうかの?」

「うん。ほんと、活気に溢れてるよ…結婚する前なんかかなり落ち着いててさ…」

「そうだったかの?昔のことなんか忘れてしまったわ」

「そうなのかの?私は何もわからぬ…」

「まだヒガミが産まれる前の話だからね、わからないのも無理はないよ。昔のお母さんはね…あまり協力的じゃなかったんだよ?こうしてお父さんを連れて図書館に行くなんて無かったよ」

「む、昔の話をするでない!我は変わったんじゃ!それでよかろ!?ほ、ほれ!もう着く!」



図書館

「ん、久しぶりですね」

「助手!久しぶり!」

「ヒガミちゃんも、大きくなりましたね」

「そうじゃろー?もっと褒めると良い!」

「相変わらず、上から目線なのです」

「そう思うじゃろ?我らには、もっと褒めて!って言ってる気がするがのぉ?」

「そ、そうですか?…で、何のようで来たのですか?」

「あ、本借りようかなって!」

「別に構わないのです。好きな本を取っていくといいのですよ」

「ありがと!で、他のみんなは…」

「博士と教授とその子供たちはみんなお出かけなのです。アップルはお昼寝で地下室に篭っているのです」

「なるほど…お邪魔します」



帰宅途中

「…ヒガミ、実はの話なんじゃが…」

「どうしたんじゃ?困ったことなら私に…」

「困ったことじゃないんじゃ。いずれお父さんと一緒に打ち明けようと思ってたんじゃが、今こうして3人で出かけてるのがいい機会だと思っての!」

「…言っちゃう?」

「うむ、言っちゃう」

「そっか。じゃあ、僕は黙ってようかな?スザクが一番わかってるんだし」

「…ヒガミ、他のところは子供が数人いて寂しいと思わぬか?」

「…寂しいと思ったことはないが、ちょっと羨ましいとは思ったことが幾らかあるのぉ」

「そんなヒガミに朗報じゃ!実はのぉ、お母さんのお腹の中にまた赤ちゃんができちゃったんじゃよ!」

「なっ、なんじゃと!?」

「それに、男の子じゃぞ!どうじゃ、嬉しいかの?」

「うむ!これもお父さんとお母さんが交わった賜物じゃな!」

「な、なぜそれを!?」

「む、私がこっそりドアを開けて見ていたのを気づかなかったのかの?」

「…次から夜中に目が覚めてしまったとしても、すぐに目を閉じること…じゃな…///」



夜ご飯

「お母さんが健康的な料理ばかり作るのに対してお父さんは脂質が高めの料理を作るのが得意じゃから、すごいバランスがいいのぉ!」

「もうそんな栄養素を覚えたのか!ヒガミはやっぱりすごい子だね!」

「うむ!もうちょっとで私は姉になるんじゃ。姉が阿呆だとカッコ悪いじゃろ?」

「ははは!ヒガミは備えるのが早いのぉ!」

「早くていいじゃろ!私は楽しみで仕方ないんじゃから!」

「ヒガミは本当に、賢くてお母さんは本当に嬉しいんじゃ!」

「お父さんも!今まで元気に育ってくれて嬉しいよ!」

「お父さんもお母さんもそんなことを言うでない!私はこれからも元気に育つ!賢くもなる!それが一番じゃ!私は、お父さんとお母さんの子供として産まれてきて幸せじゃー!」

「嬉しいことを言うのぉ!カエデもそう思うじゃろ?」

「やば、泣きそう」

「全く…こんなバカなお父さんですまぬのぉ」

「いや、私はお父さんがバカでもカッコいいし、毎日の暮らしを支えてくれているから大好きじゃぁ!」

「さらっとお父さんのことバカって言ったな!?」

「まぁいいじゃろ!バカなのは事実じゃから」

「別の意味で泣きそう!」

「そんなカエデを愛するのは我しかいない、そうじゃろ!」

「あはは…そうだね…」



「お父さん!お母さん!おやすみなのじゃ!」

「うむ!おやすみ!」

「おやすみー!」

「…さて、我らの時間じゃな?」

「そうだね!…コーヒー飲む?」

「うむ。甘めでお願いするのじゃ」

「了解ー」

「…カエデと結婚してカエデのために生き続けて早二十数年、か…早いのぉ」

「そうだね…僕の体力も少し衰えてきた気がするよ。フレンズだから元々体力はあったとはいえ、全盛期は鍛えてたところもあったから」

「じゃが、見た目は変わらぬしそれ以前に我らは幸せなんじゃ。それだけでよかろ?」

「そうだね。つわりとかは大丈夫そう?」

「まだ大丈夫じゃ」

「子供を産むのは2回目になるけど怖いって思う?」

「まさか、もう思わないつもりじゃ!なんなら、2人目産んでももう2人は産むつもりじゃからな?」

「…結婚した直後から子供は4人欲しいって言ってたからね…僕も、頑張らなきゃか」

「期待しておるぞ、カエデ!」

「…ふぇい」





次!セイリュウとくっついた場合!





「ただいまー」

「あ!父さん帰ってきた!母さーん!」

「えぇ!わかってるわよー!」

「…父さん、おかえり!」

「ん!タツリ!ただいま!元気にしてた?」

「うん!俺ね、母さんの手伝いしてた!お洗濯物畳んだり、お風呂洗ってたりしてた!」

「おぉ!そりゃ偉い!」

「あなた!お帰りなさい!」

「「おかえりー!」」

「おぉ!みんな揃っちゃって!フカリにセカリ!そしてセイリュウ!ただいま!」

「ご飯がもうちょっとでできるわ」

「うん!じゃあ手伝っちゃおうかな!」

「いいのかしら?あなたは色々なところから食材をもらってきて、重い荷物を持って帰ってきたばかりじゃないの。無理する必要は無いわよ?」

「ううん。まだまだ動けるし、セイリュウの力になれるならいくらでも働きたいし!」

「あら…それは嬉しいわ…じゃあ、手伝ってもらおうかしらね。みんなは先に座っていなさい?」

「「「はーい!」」」

「あっ、ママね、パパが早く帰ってこないかってすごい不安そうに言ってた!しかも、パパが大好きってすごい呟いてた」

「ば、バカ!そういうことを言うじゃないの!」

「ママが怒った!逃げろ!」

「…はぁ、全く…」

「あはは…でも、嬉しいなぁ。そんなに僕を心配してくれるなんて」

「つ、妻なんだから当たり前…よ…」



「「「いただきます!」」」

「よっこいせ…いただきます…」

「あ!これ美味しい!」

「ふふっ、ありがとう」

「…おぉ、ただの肉じゃがに見えて食べてみれば多くの工夫がされてあってすごく美味しいよ」

「あなたに言われると本当に説得力があって嬉しいわ…」

「しっかり噛んで食べてよ?じゃがいもは硬いんだから」

「ははっへふ!」

「こら、口に食べ物を入れたまま喋らない」

「…うん。セイリュウの料理のセンスがいいことがすごくわかる料理たちだね」

「そうかしら?」

「そうだね…肉じゃがだって、昔は作るのに一苦労だったよね?結婚する前に同棲するかってことになった時に一回教えたけどじゃがいもも硬くて味は染みてなくて具材もかなり大きく切られていたりで…」

「…そんなこともあったわね」

「でも!これは味が染みてるしじゃがいもは柔らかくし他の野菜も子供たちが食べやすい大きさになってて配慮があるなぁって思う料理だよ」

「子供たちに何かあったら怖いから、子供達優先にしたのよ」

「またまた、そういってー」

「…まぁ、あなたもオスのわりには口が小さいから」

「ほら!やっぱり!そういうことの理由には大体僕が入ってるんだよ!」

「…ふふっ、すぐにバレちゃうわね」

「セイリュウのことなんかすぐわかるからね!」

「じゃあ最近改善したことは何かわかるかしら?」

「うーん…あっ、食事中僕の肘がセイリュウの胸にぶつかってたりしたから場所が少し変わってる」

「よ、よく気がついたわね…本当に少し変えただけなのに」

「ごめんね?全く気にしてなくて…」

「別にいいわよ。カエデは散々私の胸に触れてるものね。今更感がすごいわよ。…なんなら、もっと触れちゃっても構わないわよ?」

「そ、それは夜にお願いしますー!」

「ふふっ、カエデも可愛いわね?本当、そういう私が子供たちがいるときにちょーっとえっちなこと話すと慌てるところも大好きよ…子供たちは聞いてないのに」

「…可愛い、か…そうじゃないそうじゃない!子供たちが聴いてる聞いてないの話じゃなーい!」

「ん?どうしたの、パパ」

「困ってるの?」

「あ、ううん、みんなには関係ない話だよ」



「パパ、ママ。おやすみなさい…」

「うん、おやすみ」

「おやすみなさい」

「…よし、子供たちも寝た!何か食べる?」

「…ちくわお願いしてもいいかしら?あ、あといちごミルク」

「はいよー」

「…あの子たちにも隠し事ができなくて本当に困るわ」

「え、どういうこと?」

「あなたが帰ってきた時に子供たちが言ってたことよ」

「あれはセイリュウが自分で呟いてたんだからバレるのも仕方ないでしょ」

「そ、そうね…そう考えると私のせいでもあるわね。でもあなたにバレるなら…いくらでも…」

「はいストップストップ」

「え?あなたになら私の全てを曝け出しても構わないのだけれど?」

「うん、そういう問題じゃない。隠すことは隠しておこうね。僕も隠し事くらい一つや二つくらいはあるんだから」

「じゃあ私とあなたの隠し事を全て曝け出す、ということで手を打ちましょう」

「だからそういう問題じゃないの!」

「この近況ノートに書ける内容じゃないから、かしら?」

「メタいことを言わない!」





これにて終わり…だけどなんだかスザクのほう死ぬほど書いた気がする。
修正するところはするし書いてて楽しかったです。

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