某社の評価シートが届きましたんで、内容をかいつまんで書いておきます。この作品が、プロの目から見てどういう評価になったのか、恥を晒す事で参考になれば。
○評価された所
同人誌即売会の運営側という目新しさ。
○足りない所
主人公のキャラの弱さ、行動の強い動機が感じられない
敵の印象の弱さ
問題解決方法の拙さ
問題解決が、強キャラのパワープレイによる解決であるためカタルシスに欠ける
○改善すべき点
主人公が同人誌即売会に参加する事がなんらかのブレイクスルーになるべき
即売会の描写が冗長。テーマに沿った部分をかいつまんで表現すべき(他に描くべき事に頁を割くべき)
大体こんな感じでした。お読みになった方と大体同じなんじゃないかという気がしてきました。僕も大体同じ感想です。
文章がなぜか途中で途切れていて、改善すべき点が三行しかなかったのですが、多分再送信時(一度住所が間違っていたため、正しい封筒に入れ直しておくって下さった)に紛失したのではないかと。さすがに二次落ち程度でそれを問い合わせるのも申し訳ないので諦めますが……。
評価された点が舞台設定を思い付いた事「だけ」という所も、まあ予想していた事ではありますが(五段階評価で全項目がCとDでした)、逆に言えば文章とか構成に関してこれといった目立つ欠点はないと解釈……するのは危険ですかね。生まれて初めて書いた小説の文章に対する評価がこれなら重畳と言えましょう。一文が異様に長いとか、読みにくいとかそういう事は書かれてなかったみたいだし(いや、実は失われた二枚目に書かれていた可能性も十分あるんですけど)。
お仕事モノとしての側面を出したかったので即売会の描写は多めに入れましたが、今にして思えば、いらんなーという部分が多いのは事実なので、もっと「大変さとスタッフの熱意を表現しつつ内容を削る」は十分可能ですね。
編集部としてどういう方向性の作品を求めているか(=対象となる読者の嗜好)も改めてわかりましたし、自分でも弱点だと思っていた部分を的確にしてきして頂いている事はとても有難かったです。既に次作ではそこに重点を置いた作品にしているつもりです。
即売会というテーマについては、またいつか全く違う形で再挑戦したいと思います。あまり過去作品に捕らわれていると前に進めないのでしばらく寝かせますが。
もっとも、逆に気が向いたらこのままの続きも書いてみたいなーと思ったりもしています。短編ネタならいくらでもありますし。愛すべき強キャラ達も、出来ればもっと活かしてあげたい所です。