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近況 12/12

とりあえず生きてます。というご報告です。
仕事復帰したり一番好きなミュージシャンが亡くなったりで書くのがスローペースなだけなので、アフターブルーはこれからも更新します。
ゆるゆるお付き合いいただけると嬉しいです。

尻叩きのために#5の冒頭だけあげます〜
(完成時に内容少し変えるかもですが)

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「最近ヒナと柚木仲良くない?」
 目の前に座るシノさんがそんなことを言い出したので、盛大にむせてしまった。何ちょっと、大丈夫?なんて驚いているけれど、突然そんなことを言われたら誰だってむせると思う。
「な、なんでそんなことを」
「いやなんかさ?柚木めっちゃヒナと仲いいじゃん。二人でお出かけとかしてさ?」
「まあ、確かにいろんなところには行ってますけど」
「俺のことも誘ってくれたらいいのに」
 拗ねたように言うシノさんを見て、確かに最近仲間はずれみたいなところはあったかもしれないなと少し反省する。三人きりの同好会なのに、そのうち二人で仲良く遊んでたら気になるのは当たり前だ。俺と柚木くんの今の関係を話していないのも、なんとなくそうした後ろめたさがあるからだ。シノさんはそういうこと気にするタイプではないけれど。
「だからさあ、誘われないなら俺が企画したれと思って!一応会長ですし?最年長だし?」
「はあ」
「今やりたいやつあるし?みんなで遊びたいなと思うわけですよ」
「その感じまだ続きますか」
「いやもうネタ切れだけど」
 ネタ切れなのかよ。
 シノさんのなんかよくわからない年上ムーブを続けさせるのも面倒なので聞くと、シノさんがわりとあっさりそんなことを言ったので、俺も控えめにツッコんで終わりにする。
「たださあ、そのゲーム4人でやるやつなんだよね。CPUもつかえるけど全員中身いたほうがおもしろいのよ」
「シノさんいっぱい友達いるから1人くらい誘ってみたらどうですか」
「いやあ、俺わりと誰とでも話すけど別に仲良いわけじゃないからね。なんかヒナ勘違いしてない?」
 シノさんはそう苦笑しているけれど、俺と知り合ったのだって半ばナンパのようなものだったから信用ならない。この人はわりと誰とでも話せる上にフットワークも軽いので、結構誰とでも仲良くできるタイプだ。本人曰く「本当に仲良くしてる人は少ないよ」とのことだが、そんな人は旅先でふらっと入ったお店の人と仲良くなって今も時々飲みに行くとかそんなことはしないと思う。
「と、いうわけでヒナ心当たりない?」
 そう聞かれても、と返事をしかけて、一人心当たりが思い浮かんだ。ただ、あの人も話してみれば案外フレンドリーとはいえ人の好き嫌いは結構はっきりしてる方だから大学生の同好会ノリについてきてくれるかどうか。もしかしたらそんな若い中にはちょっと、と断られるかもしれない。

(……でも、柚木くんに会ってみたいって言ってたしな、)

 そんなことを言いつつ実際に会うとなったらやたら緊張して声が小さくなるのではと思ってはいたから、一回オンラインでゲームするのに誘うのはいいかもしれない。

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