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◆コロナ無症状感染に関してのWHO発表と国際社会の反応について。三密は必要なのか?

◆コロナ無症状感染者は、他者に感染させるのかどうか?
 2020年4月6日、世界保健機関(WHO)の疫学者、マリア・バンケルコフ氏が発表した「無症状者からの感染者は得ることはできませんでした。」という発言が波紋を呼んでいる。発言はソーシャルメディアで拡散され、一部の科学者が反発していた。バンケルコフ氏は6月8日、ジュネーブでの記者会見で、患者の接触先を詳細に追跡している複数の国の報告には、感染しても全く症状が出ない例が含まれていると説明。こうしたデータからみて、無症状の症例からさらに別の人へ感染がひろがったケースはめったにないようだと述べた。そのうえで、症状のある人だけを全員追跡して接触者を隔離すれば、感染数は劇的に減らすことができるはずだと語った。また、英ケンブリッジ大学病院で感染症部門の顧問を務める中国・清華大学医学部の調査責任者、ババク・ジャビッド氏は8日、科学情報の正確な報道を推進する英NPO(非営利組織)サイエンス・メディア・センターを通した声明で、無症状者と発症前やごく軽症の感染者を区別することが重要だと強調した。これらの見解に則って、ブラジルでは、PCR検査陽性判定から2週間以内をアクティブ感染者としていた定義を、症状が出てからに軌道修正したところ、アクティブ感染者数が激減した。この見解の修正は、コンタクトトレーシングの概念を一変させた。


◆無症状感染者による感染症例は、PCR検査による誤診?

 英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のリアム・スミース教授(臨床疫学)はこの見解に「かなり驚いた」と述べた。スミース氏は「科学的な不確実性は残っているものの、無症状感染者による感染は症例の30%から50%程度である可能性がある。これまでで最も良い科学的研究では、症例の半分までが無症状の、あるいは発症前の人から感染したことを示唆している」と指摘した。またこれまでの研究では、潜伏期間中でも発症の2~3日前から周囲に感染する可能性があると報告されている。米疾病対策センター(CDC)によると、感染の4割は発症前に起きていると推定される。この見解の相違によって、ソーシャルディスタンスの必要性の有無の判断が分かれる。果たして、どちらに真理があるのかを確認する必要があるだろう。私は、PCR検査の偽陽性80%が影響しているものであって、無症状の人からの感染はまれにもあり得ないと考えている。なぜなら、仮に本当の感染者であり、無症状である人の場合で、推定されるウイルス量は、徳島大学名誉教授の大橋眞さんが指摘している通り、細胞の内側に侵入して初めて増殖を開始するものであるからだ。これにより、発熱などの症状を伴い、ウイルスを排除する免疫活動が活性化する。細胞の外に乗っている段階のウイルス量と、細胞膜を突破してその周辺の免疫細胞やマイクロバイオータからの攻撃をくぐり抜けて、細胞内で増殖を始めた症状を伴う人とは、10億単位のウイルス量の違いがあるというのだ。つまり、これらの科学的事実から、発熱などの症状を伴う感染者には、他者に感染を及ぼす可能性があるが、無症状感染者ではウイルス量そのものが、他者に感染を及ぼすほどには至っていないという科学的事実が存在する。それを、激変させたのが、PCR検査による感染者の特定にあるのだから、まずは、PCR検査を見直すことから始めないと、この真理の過失による、誤診を改めることができない。


◆ソーシャルディスタンス、三密は個人の免疫機能、マイクロバイオームを弱体化させる? 
 また、アメリカの臨床現場からのソーシャルディスタンスに関しての見解が飛び出した。無症状の人や病気でない人には、マスクは呼吸を阻害するし、三密を守ると免疫力を落とすとの見解である。彼らは、マイクロバイオームという概念で、我々も臨床の現場で闘っていると語る。マイクロバイオータという我々と共存共栄の関係にある体内の微生物や体外の微生物と触れることで、我々は、プチ感染を日々繰り返している。ヒトや動物、落ち葉についている微生物と触れ合うことで、これらの免疫応答能力を獲得しているのだから、三密などの精神的プレッシャーは、無症状である健康な人にとっては、有害であって好ましくないとの見解である。交叉免疫という概念があるが、BCGワクチン接種によって結核の抗体を持っている日本人は、新型コロナウイルスに対抗できる免疫機能を持っていた可能性が指摘されている。ワクチンで交叉免疫を獲得させようとする動きがあるが、粘膜免疫機能を高めることにより、自然免疫、獲得免疫、が優位に活動を展開してくれるし、インフルエンザにも冬ごとに自然感染しておけば、一生モノの抗体が作られる。これらの抗体応答能力である交叉免疫こそが、我々の病原菌への対抗措置となりえるものなのだ。



◆悪玉抗体をつくる汚染ワクチンの有害性

 ADE(抗体依存性感染増強)とは新しく入ってきたウィルスを抗体が抑えるのでなく逆に暴れさせる現象 として知られている。ロバート・ケネディ・Jrが指摘する病原性起爆剤 として働く汚染ワクチンが、世界中で多くの子どもたちを殺したり、障害を追わせたりしている。ワクチンを受けていなかった人に比べて、ワクチン接種をしていた人の方が、ウイルスの増殖通路を作りだしているという現象である。これは、由々しき事態である。今回の新型コロナウイルス感染者にサイトカインストームが多発したのも、このADEが原因ではないかと指摘されている。エボラウィルスではADEのメカニズムが確認されている。
  WHOは6月9日、新型コロナウイルスが無症状の感染者からうつることは「まれ」だとした疫学専門家の発言について質疑応答の場を設け、無症状者からの感染をめぐっては「不明な点が非常に多い」と軌道修正した。果たして、ソーシャルディスタンス、三密は、我々の利益となる政策なのだろうか?日本人にワクチン強制政策は必要なものだろうか?
真摯に熟考してみる必要があるのではないだろうか?

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