コロナ解決のため、オタクの人たちが
バブルへ行くタイムトラベルものです。
――――
「台風だなんてついてないなあ」
「せっかく沖縄まで来たのにね」
若い男女が数人、連れだって歩いてくる。
不機嫌そうな女たちを、それぞれのペアとおぼしき男が、まあまあ、とご機嫌取りにまわっていた。
「ホテルも一泊1万5000の安ホテルだし」
「苗場じゃプリンスを用意してくれたのに信じらんない。常識疑う」
女たちが口々に不満をたれる。
「ごめんごめん。埋めあわせに次はLAのスイートを取るから」
「じゃ、俺は六本木で貸切パーティーひらく」
ディスコで踊り明かそう、とおもねる男たちの姿は、相方《ペア》というより飼い犬《ペット》の低姿勢。
車提供用《アッシーくん》、食事提供用《メッシーくん》、予備用《キープくん》といったところか。
おそらく大学の友人同士。学生のご身分で羽振りのいいことだ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896495855/episodes/16816927860018565411――――
オタク時間旅行inバブルの決定版『iqqo ⇆ zozo(イッコ・ソソ)』の物語はそろそろ本格始動。
伏線はりまくり、難易度SSSSSの激ムズ暗号をはじめ、謎解き要素が盛りだくさん。
乗るしかない、このビッグウエーブに……!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896495855