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この世界には魔力というものは存在しないという定義

魔力はこの世界には存在せず、精霊たちが気まぐれに自然現象を操るという概念
 この物語では、ファンタジー世界にありがちな「魔力」という都合の良いエネルギー源を排除し、精霊と自然現象を結びつけることで、より現実的かつ物理的な設定に転換しています。

魔石の起源と「システム・バルファ」
 魔石の真実が、人間の生命が変質した「システム・バルファ」の尖兵であるという設定は、この世界の根底に深い歴史的背景と復讐劇が織り込まれていることを示しています。かつて放逐された異世界のシステムが、この世界への復讐のために元は人間だった魔獣を送り込むという展開は、単なる魔法的な要素を超え、技術的な陰謀や崩壊した文明の名残のような雰囲気を与えます。

ファンタジーへの挑戦状
 この設定は、伝統的なファンタジーの魔法システムに対して大胆に異を唱え、物理的・技術的な要素で世界を成り立たせる試みです。この設定では、魔法は神秘的な力ではなく、自然現象の操作や異世界の技術によるものとされており、従来のファンタジーが描く魔法への挑戦です。擬似的な精霊魔法や魔力の概念は、異世界から持ち込まれた技術の模倣に過ぎないという視点です。
 この設定では、ファンタジーの定番である「魔力」と「魔法」を再解釈し、科学と異能のバランスを新たに定義しています。


ミツル・グロンダイルの将来的な能力を想定
 重力制御で高速移動でき、核融合炉を生成し、ビーム兵器すら扱える、まさに人型機動兵器と化します。もう、なんでもこい。

マウザーグレイルの核融合生成ビーム兵装設定
1. マウザーグレイルの「IVG」システム
正式名称: Interdimensional Vector Gravity System (IVG)

機能面
超重力制御
 IVGシステムは物質やエネルギーを超高密度に圧縮し、重力場を操作して空間や物理的な現象に干渉する技術。

空間操作
 空間そのものを歪め、重力を自在に制御することによってエネルギーや物質を一箇所に収束させる。これにより、核融合反応を生み出すための極限条件を作り出すことが可能。

2. 核融合反応の生成メカニズム
核融合の基本原理
 IVGシステムを使用して物質(主に水素や重水素)を高圧縮し、超高温環境を作り出す。この環境で核融合反応が起こり、膨大なエネルギーが生成される。

燃料生成
 ミツルが流儀青で水を大量に収集、ないしは生成。集めた水をマウザーグレイルの内部にある術式に従い、分解プロセスを開始。水を分子レベルで分解し、酸素と水素を生成。この過程で、特定の条件(温度、圧力など)を設定し、反応を最適化。
 水素の一部は、重水素(^2H、またはD)に変換される。次に、より高度なプロセスを経て、トリチウム(^3H)を生成。この過程でも、マウザーグレイルの術式が役立つ。

重力圧縮
 超重力によって物質を極限まで圧縮し、通常の物理法則では達成できない高密度・高温状態を維持する。

高温状態
 核融合を起こすためには数百万度に達する熱エネルギーが必要だが、IVGシステムによりこれが達成される。反応によって放出されるエネルギーはビームとして集中される。

3. ビーム兵装の構築
ビームの生成:
 核融合反応によって放出されたエネルギーは、IVGシステムによって一点に収束され、ビーム兵装として放射される。

プラズマビーム
 核融合によって生成された高エネルギー状態のプラズマを、超重力場で制御し、長距離の高精度なビームとして使用可能。

エネルギーの集中
 空間操作によってビームの放出角度や範囲を調整し、単一目標に対する狙撃や広範囲の攻撃が可能。

4. 茉凜の役割
システムのプロテクト解除
 マウザーグレイルに内蔵されたIVGシステムには強固なプロテクトが施されているが、茉凜は代理管理者としてそのプロテクトを解除し、核融合反応のエネルギーを自由に使うことができる。

システムへのダイブ
 茉凜はIVGシステムに「ダイブ」し、リアルタイムでシステムを操作。これにより、エネルギー出力やビームの形態を状況に応じて調整できる。

5. 術式とIVGシステムの融合
魔術と科学の融合
 マウザーグレイルには、核融合反応を発生させる物理的な技術だけでなく、必要な魔術術式も内包されている。これに加えて茉凜のサポートが加わることで、さらに効率的なエネルギー制御とビーム生成が可能になる。

術式によるエネルギーの最適化
 魔術的なエネルギー制御によって、ビームのエネルギー効率や安定性が向上し、異常な高エネルギーでも破綻せずに持続可能。

多様なビーム形態
 魔術術式により、エネルギーの変換が容易になり、プラズマビーム、熱ビーム、さらには空間歪曲を利用した特殊なホーミングビーム形態も実現可能。

6. ビーム兵装の威力と応用
核融合反応によるエネルギー出力
 核融合反応から放出されるエネルギーは、1回の発射で数十トンのTNT爆発相当の威力を持つと想定される。これは単純な物理爆発を超えた破壊力を持つ。

広範囲攻撃と精密攻撃
 茉凜のシステム制御により、広範囲のエリアを攻撃する「絨毯爆撃」型の攻撃や、強力な敵に対する狙撃型のビーム攻撃が可能。

7. IVGシステムと核融合技術の限界
エネルギーの収束制限
 核融合反応を維持するには膨大なエネルギーが必要であり、システムの連続使用には限界がある。また、茉凜の負荷も無視できない。そのため、戦術的にシステムの使用タイミングを計る必要がある。

 この設定は、魔術と科学が融合した高度な技術世界を舞台にしており、IVGシステムと茉凜のサポートを通じて、核融合生成を利用したビーム兵器を実現可能にするもので、さまざまな戦況に対応する強力な戦術兵装となる。

核融合ビーム兵器の威力を推定
核融合反応の基本
 重水素-トリチウム(D-T)反応によるエネルギー生成は、1グラムの反応で約340 GJを生み出す。このエネルギーは約81トンのTNT爆薬に相当。

反応に使用される物質量
1グラムの反応: 約340 GJ(81トンTNT相当)
0.1グラムの反応: 約34 GJ(約8.1トンTNT相当)

エネルギーのビーム変換効率
 仮に50%の変換効率であれば、0.1グラムの燃料から得られるエネルギーは約17 GJ(約4トンTNT相当)となる。

シミュレーションによる結果
 1グラムの重水素-トリチウムを用い、50%の効率でビームに変換した場合、最大約40トンのTNTに相当する破壊力を持つビームが生成されると推定。このようなビームを複数回または連続で使用すれば、絨毯爆撃効果を生むことが可能。

結論
 「マウザーグレイル」のIVGシステムによる核融合生成ビーム兵器は、戦術的に非常に柔軟であり、最大で40トンTNT相当の威力を持つビームを生成することが可能。これは、対大型目標や魔獣、大規模な戦場での制圧兵器として非常に効果的。システムの運用には、茉凜の精神的負担やエネルギーの収束制限を考慮する必要があるが、その威力と柔軟性は非常に魅力的。

追記
オリジナル・マウザーグレイルの構造
 マウザーグレイルは、古代バルファ超文明の時期に、精霊族の巫女の遺伝子を用いて特別に設計されたパイロットとの融合により、強力な戦闘能力を持つ機動兵器として生まれた。この融合により、機体は精霊の力を取り込むことができ、敵としての精霊族に対抗するための強大な武器となった。

システムバルファの背景
 「システムバルファ」は、精霊族の力がもたらす脅威に対抗するため、あらゆる手段を講じる統一世界管理機構だった。彼らは精霊族を排除することで秩序を保とうとし、そのために禁忌とも言える手法を用いることを厭わなかった。マウザーグレイルの開発は、その中心的なプロジェクトとなり、彼らの思想と倫理観が色濃く反映されている。


追記2
 この世界には都合の良い魔力などというものは存在せず、自然現象には気まぐれな精霊が関わっている。そして、魔力というものは異世界からやってきた魔獣の中にある魔石から出てくるもので、それは……遥か昔にこの世界から放逐された「システム・バルファ」が生み出した、この世界への復讐のための尖兵。つまり命が変質したものである。それが魔石の真実。この世界の魔術とは魔石から力を引き出し、精霊魔法を擬似的に模倣しているだけにすぎない。

 この世界の人間は同じ元は人間だった魔獣と戦っているということになります。

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