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【美食家マモンの幸せな食卓】アトガキ

「カクヨム」さんでも【美食家マモンの幸福な食卓】の連載・更新を終えましたので、僭越ながら後書きを残します。
あとがきというのは実は苦手ではあるのですが、裏話的なものとかを書ければ…と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
(※原作のネタバレがありますご注意ください)

■ お話について
原作者であるDANKEさんから原作を読ませてもらった時、シナリオに夢中になっている自分が居ました。読み終えた後に「これでお話を書きたい!」となり、思い切って伝えると「どうぞ!」と即答いただき、真夜中のテンション並みに急いでプロットを仕上げました。
TRPGは本当にひよっこというか、そもそもそれ自体の知識が全くなかったので、色々と教わり、シナリオをプレイした録音を聞かせていただいたりしてイメージを深めていきました。
原作の雰囲気は壊さず、けれども自分らしさを出しつつを心がけて。
そうして出来上がったお話が、小説版【美食家マモンの幸福な食卓】です。
意味不明なところや、伏線とか色々と回収できていないところや至らないところはたくさんあったかと思いますが、プレイヤーによって様々な「カタチ」を作るTRPG世界の「とある一つのあり得たかもしれない物語(せかい)」として捉えて頂ければ幸いです。

■ 時系列とか云々
お話を載せるにあたり色々と考えた結果、開店・閉店を除いて時系列を少しだけ変えて載せました。
現在は①小日向夫妻②月読&朝日コンビ③立花結④シェフの順ですが、事件が起こった順に並べると①シェフ②立花結③小日向夫妻④月読&朝日コンビとなります。

「小日向夫妻」
・個人的にアツアツ新婚夫婦をイメージしてキャラクター作りをしました。夫の一也が妻の花菜にベタ惚れしすぎてるのも可愛いし少女漫画っぽくて良い…と、設定を練っている際、すごくニヤニヤしてました。
そんな順風満帆、幸せ絶頂な二人の幸せを一也自身の手で壊す…という描写は、書いていて苦痛ではなかったです。むしろ、これから壊れることを想像して実はとても楽しかったです。とっても楽しかったです。
原作でのENDは浸食5【食欲(あい)の執着】 ――幸せは突然狂い壊れるをテーマにした章でした。
ちなみに花菜はスタイル良くてボインです。

「月読&朝日コンビ」
・月と太陽のような二人をイメージしました。少し冷めている月読と常に明るくてちょっとおバカな朝日。
この二人はお話上、本当に居るか悩んだのですが、できればENDを全部網羅したい! という欲に負けまして…。
ENDは浸食3-4の【食したい者の味は?】 です。
ちなみに月読が唯一「美味しい」と言った料理は、冒頭で「気持ち悪い」と言っていた「人肉」です。

「立花結」
・月読の密かな想い人であり、かなりのシスコン結ちゃん。朝日命名のあだ名はムス子ちゃん。姉以外に全く興味がないので基本ムスッとしてますが笑うと可愛い子と想像しています。個人的にお気に入りの子です。
立花は花菜の旧姓でもあるため、月読が「どこかでその名前を見たような気もした」と言ったのは報道記事を指します、描写はしていないけれど。
結ちゃんのシナリオでTRPGの醍醐味の一つ「探索」を入れ、レストランの事を詳しく描写しました。物語の一つの結末を迎える章だったので、気合を入れて書きました。
この章でのテーマは物語の「解明」です。
ENDは【言えぬ「ごちそうさま」】 ――探索者ロスト=死。彼女が最期に見た光景は、本当に眩くて、美しいモノでした。
改めて思うけど、立花姉妹不運すぎますね。

「とあるシェフ」
・本当は結構サラッと書く予定だったシェフ――男の話。けれどもこの男にも物語があり、人生があり、罪があり、それらを組み立てて壊してを繰り返して書き上げました。きっと幼い頃に誰かが男の胸の内を聞き出し引き止めていれば、あるいは別の、もっと違った話になっていたのかなとも考えました。そうすれば「ソレ」には取り付かれずに、笑顔溢れるレストランで大好きな「料理」と「幸せな食卓」を目に映し、脳裏に残し、日記で思い出として綴っていたのかもしれません。
一人は、やはり寂しいです。


書きたかったことは以上になります。
まだ読んでいないけど気になった等、興味をいただいてくださったなら嬉しいです。
お時間のある時にでもどうぞよろしくお願いします。

最後になりましたが、拙作・駄文ではありますがお付き合い頂き誠にありがとうございました。


【料理の参考にさせていただきました】
・macaroni様(https://macaro-ni.jp/ )
・FELICIMME様(http://www.felicimme.net/index.php )

【Spcial Thanks.】
・DANKEさん
・お話を読んで下さった皆様

1件のコメント

  • 連載・更新の終了、大変お疲れ様でした。
    私にはいまだ到達できない境地ですので、尊敬の念しかありません……。

    お礼が遅れましたが、私の作品に対する★およびレビュー、ありがとうございました。とても励みになります。
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