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自分の文体が欲しい②

登場人物の外見描写と心理描写ですが、どちらも直接的な表現を出来るだけ書きたくないと思っています。

彼はどんな髪型で、服装はこうで、年齢は〜。
彼は今、嬉しい、悲しい、怒りに肩を震わせている。

それって全部、書く必要あるんだろうか?
実は全部、演出でどうにか出来るものなんじゃ?と思い始めています。

カメラを向ける最適な一点を見極めればそこは省略可能なんじゃないか。
むしろ読者の想像力に頼る分、私が思っている以上に素晴らしいものになる可能性があるんじゃないか。

ある方の近況ノートで、ある小説の一節で「彼女の薄い手のひら」っていう描写があるのだという事を書いていらっしゃいました。
その方も、美人なキャラを「絶世の美女」とは書きたくないというような話をしていました。
この一節を読むだけで、線の細い色白の清楚そうな女性を思い浮かべてしまいます。
これを書いていた方はさらに薄幸そうなイメージも感じられると言っていて、私はいたく感銘を受けたのを覚えています。

自作の中でそういった演出をやれてるかなと思う所は、「踏みしめた小枝が、パキリと折れた。」という一節です。
ふいに投げられた言葉に驚いている様子や、思わず足を止めてしまった様子、空気に緊張が走っている様子が表せていると思います。

こういう演出がもっと出来れば、読者の想像力を掻き立てるような物になる気がする…。

私の作品にはこの「演出」がまだまだ足りない気がする。
その為には、選ぶシーンや場所、天気、小物なんかも最適な物を選んで、かつそれを最大限に使っていかないと…!

「自分の想像通り」じゃなくて、「読者が自分の想像も超えた物」を思い描けるように意識してみよう!(`・ω・´)

6件のコメント

  • ぽちさんの演出、好きですよ!
    最近だと、
    「5-9」話で、千里がランプの紐をうまく結べないのが、内心の「自分の情けなさ、悔しさ」の心理的な暗喩になっているのがいいなぁと思ってました。暗闇とランプの映像もいいですし、好きな場面です。
  • あそこは意図して小物を使えた数少ない所です!笑
    私も気に入ってるシーンで、好きですと言っていただけて嬉しい(*´ω`*)

    上手く演出出来た所は、その作品を思い出す際に強くイメージとして残ってくれると思うので、そういうシーンは増やしていきたいですね(´ω`)
  • 外見の話。
    私は書ける余裕があるときは外見全部書いちゃう。たぶん登場人物が多くて、陰謀とか三角四角関係とかごちゃごちゃしてるので(笑)イメージで区別できるならしてほしいなぁというのがあって……。
    美女イケメンも、要素のひとつとしてばんばん書いてるな……なんというか、マヌケなシーンとかもイケメンのほうがおかしく感じるし、嫌味も美女のほうがいやらしさが増すような気がして……ヽ( ´∇`)ノ

    「千里の道」みたいに登場人物にしっかり感情移入するようなお話だと、外見描写はむしろ没入の邪魔になるのかも? フロウやヌイなんかも、読んでるときは「どんな外見なんだろうな~」って考えましたもんね。煌賀はイメージイラストとだいたい一緒だった笑

    あと、そうそう、視点人物が違うと美醜の評価が違うとかもありますよね。恋する主人公にだけキラキラに見える美少女みたいな……。
  • リアナは登場人物多いですもんね。こいつはモブキャラと決めてしまっているのはサラリと紹介でもいい気がします。
    ただその分印象に残ってないので、事あるごとに入れてくれないと忘れてしまうかも…。

    覚えなきゃいけないキャラを出来るだけ減らしたくて、主要キャラ以外はなるべく名前を出さないようにはしてます。
    外見もそのキャラの持ってる特徴を一つ二つ位しか書いてませんね。
    どんな人物か想像するのには十分かと思ってましたが、もしかして足りてないのかな?

    コウガは炎という動くイメージがある分、他より覚えやすくなってるのかもしれません(´ω`)

    >視点で美醜の評価が違う
    そーか、そういうのもありますね!気にしてなかった点でした。
    今度意識してみよう( ..)φカキカキ
  • 「彼女の薄い手のひら」って素晴らしいですね。
    こういったフレーズをみてしまうと、プロ感がびしびし伝わってきます。
    本物はこういった表現ができるんでしょうね、自分も磨きたいと思いました。
    おっしゃる通りで、「美人だった」は原則的には書かない方がいいんでしょうね、私もそう思います。すれ違う人が皆振り返った、とか「明美は学生時代、彼氏のいない時期はほとんどなかったらしい」、とかそういった表現で勝負するのが小説の本来の姿なんだと思います。
    ただ、あくまでエンターテイメントとして捉えるならば、今の私は楽しめれば何でもあり、という考えもあります。軽いテンポで、ドンシャン展開していく作品であれば、「めちゃくちゃ美人だった」もありなんでしょうね。もちろんそういった作品は別のポイントで面白くないと、読んでもらえないのでしょうけど。
  • >木沢さん
    「彼女の薄い手のひら」は、確かプロの作品の引用だった気がします。なかなか素人には思いつけない表現ですよね。

    コメディや軽めの小説なら、私も「美人だった」と言い切っても良いと思います!
    多分そういう作品は、彼女が美人だという所に重きを置いていないと思うので。登場人物?そりゃ好きな人(または彼女)は美人だろう!
    さっさと人物紹介して先の展開に進もう!ってなりますからね(´ω`)
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