息子の手を離れ、大空に舞い上がった風船。
大泣きした彼が夢想した、風船の国。
一緒に膨らませて、空へと放つ物語。
※ 拙作エッセイ「日々是笑日」に書いたエピソードを、「童話として読みたい」と言って下さった方がいましたので、書いてみました。
どうもありがとうございました。
以下、補足。
もし自分の世界が終わるとして。
何を成し遂げたかよりも、どのように生きたかを振り返るような気がしたのです。
最後まで、精一杯生きたい。それは今の私の願いですが、状況により変わるだろうし、それぞれの生き方があってよいのだと思います。
例えば、無理に終わりを延ばさず、できるだけ苦痛を和らげて自分らしい最後を迎えたい、と思うこともあるでしょう。
それも大切な選択だと思います。
自ら、終わりを選び旅立つ人もいます。
残された方々の悲しみは、尽きないでしょう。けれどその方も、そこまで追い詰められた状況があったのだろうと思うのです。責めるのは、酷に思われて……。私は、ですが。
なんだか、まとまりませんけれど。
今、生きているあなたへ。
精一杯のエールを込めた、物語。