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浦島太郎の帰還<終わらないエンドロール2>

浦島伝説を煮詰めるとつまり、海に出たきり帰らなかった我が子を死ぬまで待っていた母親の物語です。
海辺の国の日本には、昔からどんなに多くの太郎とお母さんがいたことでしょう。
この切ない伝説を書きたいと思ったら、とっくに鯨 統一郎さんが「浦島太郎の真相ー恐ろしい八つの昔話 」(光文社文庫)で発表されていました。

それならば。
無事に帰ってきた太郎も、いて欲しいじゃないか!
切なる願いを込めて、インカムを装着した亀に登場して貰いました。――似合いそうだし。

奇しくも3月11日の前後にアップすることになりました。鎮魂の思いを込めて。

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