ピーター・モリソン

縦書きで話を書きたかった。

思いついたり、twitterに書いたりした短編を集めました(※)。 文字数は３００文字以内に収めています。 ジャンルはショートショート、奇談、民話、怖い話、SFなど。 題名は星新…

ぼくとおねえちゃんの、雨宿りのお話。

家出した弟がわたしの家に転がり込んで間もなく、使い捨てのマスクが切れた。 マスク作りを通して、わたしは弟に家出の理由を尋ねる。 彼なりのけじめをつけた弟の頭を、わたしはがしゃがし…

二十三年ぶりに日本に訪れた「しっぽの日」、次に日本に訪れるのは十九年後。 ピークの十四時四十分に向けて、彼らのしっぽが伸びてくる。 そんなしっぽの日に、好奇心を満たそうと画策する…

離婚した妻と私は、離婚後も結婚指輪を外さなかった。 しかし、久しぶりに会った妻の左手薬指から、指輪が消えていた。

16:9の画面の中で妖艶に笑う彼女は、矯正して綺麗になった歯ならびで笑っていた。

終電を逃したぼくと、十五年ぶりに同窓会で会った赤石さん。 始発を待つ間に、都心を探検するお話。

苦手なトマトとおしゃべりをする女の子〝アン〟が、トマトを食べられるようになるまで。

毎日食べる、おひるごはん。何を食べるか、とっても悩むもの。 今日のおひるごはんに悩んだら、読んでください。

短編です。 自主企画『同題異話・七月号　　鯨よりも深く』によせて書いたものです。

「わたし、きれい？」と問う妻

＞その小さい子の右腕が一瞬動き、次の瞬間左腕が一瞬動いた、ように見えた。 「「「「「「「うっぎゃーーー！！！」」」」」」」 モブ共は顔を両手で押さえ、うずくまった。全員。 …

超短編です。

それぞれの想いのために学生時代を漫才に捧げた大学生二人。 彼ら渾身のステージを、どうぞご覧ください！

二人の男性の間で揺れ動く主人公。 自分の座右の銘に従って、自分なりの答えを出す。

サーカス団でライオンの調教師として働くエリーゼ。今日もサーカスは大成功を収めたが、その夜、エリーゼは夜な夜などこかに向かっていった。

ネコ好き過ぎの少女のお話。

青春なんて、こんなもん

牧伸二を記憶している中高年向けのおはなしです。

超短編です。 夢の中を彷徨います。

中古カメラ店のショーケースの中で、カメラたちが以前の持ち主との想い出を語ります。 彼らがどんな景色を見てきたのか、ちょっと聞いてみませんか？

鉛筆、消しゴム、三角定規…… 文房具たちは人知れず、動き出し、お喋りをし、時には恋もします。 彼らが生きる世界を、ちょっとだけ覗いてみましょう。

1000文字程度の短いお話です。 皆さんも、家族との初めての出会いを思い出してみてください。

1630年のミラノを舞台にした、ある絵画工房がパワハラ親方の存在とペストのせいでボロボロになるお話です。