色力の源である色杯を月の裏までわざわざ探し当てたのは、なんと日本の国土防衛宇宙軍の月面探索部隊でした。彼らが色杯を持ち帰って地球は初めて色力と言うエネルギーを知ることになり、全世界へと普及します。勿論その色杯をいろいろな理由を付けて是非とも譲ってほしいという大国が後を絶たなかったのですが、その際に時の政権が技術優位性確保のために色杯の国外持ち出しを禁ずると法で定めたのですが、まさかそれこそが色素生物の被害を日本だけが被る最大の原因になるとはこの時はつゆにも思わなかったでしょう。
色杯を譲ってもらえなかった逆恨みかどうかは知りませんが大国連中は色素生物への対処や責任を日本一国だけに押し付けて(流石に資金援助はしている)あとは知らん顔を決めています。共通の敵に対して国同士が一致団結しないというのはおかしいとは思うかもしれませんが、そのほうがリアルだという事は皆さんもコロナでよくご存じのはずです。
さて、とうとうその色杯が取られてしまったわけで、色素生物たちはターゲットを日本だけに絞る理由はなくなりました。大国連中は今まで色素生物に対して知らぬ存ぜぬの態度を取り続けてきた、高い”つけ”をこれから払うことになるでしょう。