だんぞう

X(旧twitter)にてハッシュタグ「#呟怖」をつけて投稿している136文字怪談作品をまとめたものになります。 お題の大半はいただいたお題です。 霊や妖怪、名前もないナニカ、田…

十五歳の誕生日をぼっちで過ごしていた利照はその夜、熱を出して布団にくるまり、目覚めると見知らぬ世界でリテルとして生きていた。 リテルの記憶を参照はできるものの、主観も思考も利照の…

いただいた「お題」にて一話完結で書いた短編詰め合わせ。 ※ お題に「＊」がついているものは、怖い以外の要素強めとなっております。 【お題のほとんどは】 ・mixi の「THE 怖…

現代を舞台に妖怪をモチーフに紡いだ短編集です。 広義での「怪談」というくくりにしていますが、ほのぼのとした物語も少なくないです……というか、怖さ以外の感情を丁寧に描いた物語が増え…

唯一の理解者である幼馴染みから、ある日めがねを勧められた。しかし俺にはそのめがねをつけられない理由があった。 泣いて走り去る幼馴染み。そしてそれが街全体を巻き込んだ大事件の幕開け…

自分が創作する際に気になったことや気をつけていることなどを徒然なるままに書きます。 「創作論」みたいに肩肘張ったものではありません。あー、そういうこだわりがあるのね、程度に読み流…

一人の少女が、母の肖像画を指先で見ている。 彼女は事故で視力を失いはしたが、彼女自身、とてもカラフルな世界の中に生きていた。 あの日、までは。

俺が働く居酒屋には宇宙人が訪れる。それはここが、宇宙人が地球に慣れるための訓練施設に併設されているから。俺がそこで働くのも、仕事終わりに宇宙人街をうろつくのにも理由があった。

きっと帰ってこられるという「お守り」を手に入れるための儀式を、必死に紐解く僕には叶えたい想いがあった。

俺は時間を遡れる能力を身につけた。時には人助けにも使ったが、基本的には他愛もないことにしか使ってこなかった。平和に暮らしたかったから。だけど見つけられてしまった。血生臭い非日常の…

家の中にいつの間にか現れる奇妙な白い箱。中に何かが入っているようで、だけど開け方がわからない箱。やがてパズルのように綺麗に組み合わせられることがわかった。 気持ち悪さは日々増して…

内見に来てからケンカし始める夫婦。 そのケンカの理由とは……。

ショウは戦っていた。商店街の立ち退きをかけて。 料理を食べたときの衝撃が実際のダメージとなるクック・ファイトで、クック・キング率いる四天王に対し、たった一人で立ち向かう小学生クッ…

20XX年、突如として人類を襲った謎の奇病。あまりにも理不尽なカウントダウンに挑み続ける人類の未来とは……

家族は私に対して何か秘密を抱えている。 学校の皆――クラスメイトや先生たちも、私に対して何か秘密を抱えている。 時にはあからさまに不自然な態度を取るくせに、彼らは私が気付いていな…

その街には人ならざる者たちが居た。その者たちがそこで成そうとしている大きなことに、人間は誰一人として気づいていなかった。

僕は中学生のときに人の未来が見える能力に目覚めた――と思っていた。能力のそれまでのルールとは異なる現象に出会ったあの時までは。その新現象の解釈を受け入れるとなると、それはそれで認…

闇鍋に、何を入れますか？ 鍋を囲む面々が周囲を見回し怪しい笑みを浮かべながら思い思いの具材をぶち込んだ鍋を前に照明を消し、構えた箸でそっと触れたそれを口の中に含んだ時、どんな食感…

現代ではすっかり珍しいものとなった野辺送りという風習がある。その地域では野辺送りに加えて野辺帰りというものも合わせて一連の儀式とされている。その野辺の送りと帰りの儀式を執り行う『…

和洋問わず昔話や童話をモチーフにした各話完結の短編集。大ジャンルはホラーを選ばざるを得ませんでしたが気持ちは「怪談」です。ということで怖い話のみならず奇妙な話もあったりします。 …

ある日持ち込まれた「娘を探してほしい」という依頼を受けた探偵は、その娘が残した手がかりをもとに「人肉腸詰工場」の噂を追う。その中で見つけた手がかりはなぜか探偵の失っていた記憶を刺…

友情以上恋人未満の二人が抱えている言い訳とは。

人類の存続をかけてスロットを引く男。 目の前に７７７が揃ったとき、男は「くそったれ！」と悪態をついた。 どうしてそんな状況になったのか――それはそもそもネガティブな人たちを助けよ…

異世界召喚されたことで亜空間収納能力を手に入れた地球人、小谷地。 勇者パーティの荷物持ちをしていたが、彼らが魔王を倒してすぐ異世界へと追放される。 ひょんなことから同行することに…

書いた自分でもどうかしていると思いました。

深夜の犬の散歩ってけっこうな気分転換になるんです。 犬を連れていれば不審者扱いもされませんし。 あの夜もそんな気分転換のつもりだった――んですが、気分を転換するどころかずっと脳裏…

千世は昼ごはんの時間が憂鬱だった。 それはまたあの「ぐちゃぐちゃ」が始まるから。

ニンゲンとお別れしたぬいぐるみは、忘れられたくにへと行く。 そこは、心を失い固くなったぬいぐるみたちの体で作られた場所。 ひとりのぬいぐるみは、自らの意思でその忘れられたくにへと…

夕暮れに出会ったあれは、いったい何だったのだろうか。

私は本屋が嫌いだった。読書は好きなのに。その理由はあいつらのせい。

「英雄召喚」にて突如異世界へと召喚された三人は人外であった。 一見して江戸時代のようなその世界で、三人は一人の少女と出会う。 少女は、妖怪すら国民と認められるその世界の住人ではあ…

ケンカからは足を洗ったはずの伶依（れい）は今日もケンカに明け暮れる。 その理由は、ケンカをやめる原因となった弟、維知（いち）のためだった。 神隠しに遭った子供が教えてくれた方法で…

ある日、夢の中に現れた扉。 扉の先にあったのは、恐らく関東大震災前の東京。 そこでは幽霊のような存在である僕が、助けたいと思った人。でも声は届かない。 虚しく日付が進む。無情にも…

（毎月最終日公開予定でがんばります） 仕事に疲弊したアラサー男が、猫動画が見ながら一日ぶりの食事にありつこうと焼海苔の袋を開けたら、異世界へ召喚された。 彼は自分にしか見えない「…

こちらの作品はがっつりリライトしているため、更新を止めてます。 リライト分がこちらの公開分まで追いついた時点で公開停止を予定しております。 身勝手で申し訳ないです。

むせかえるような血の臭いの中、渋沢宇智也は目を覚ました。 傍らには彼の手をしっかりと握る美しい少女。しかし、宇智也の記憶の中にはその少女は居ない。 しかもその少女は、血の臭いと共…

自分の命と引き換えに愛する人を救うことができる。 救った人と、救われた人以外は全員爆発する。 ……世界はある日、突然、そんな世界に変わってしまった。

ずっと隣に居ると思っていた。それなのに謎の手紙を残して連絡がつかなくなったのは友達以上恋人未満の――想い人。 その手掛かりを追って僕が着いたのは、オカルトめいた噂も多い伝説の遊園…

いつもの通勤途中、突如として周囲の人が消えた。 動揺する僕がそこで遭遇したのは人ではなく、「人」だった。 自分がおかしくなってしまったのか、それともここは異世界なのか、もしかした…

黄昏の中にたたずむ女の子。その子が持つおもちゃの携帯電話が突然鳴った。都市伝説のあの、メリーさんから。 しかしその電話は、かけるようお願いした依頼者が居た。この世のものではない依…